2016年2月22日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて
生活に支障はないけどたまに足がピリッと痺れる!最後には歩行困難になってしまった病院でもわからなかった病について紹介していました
体の異変の重要なサインである痺れ。最近では足の裏に危険な痺れを起こすある病気が女性を中心に増加しているそうです
足の痺れを見過ごした結果、歩けなくなる危機を招いた女性を番組が取材!当時のエピソードをインタビューしていました
医師でも原因が分からずに病名がわかるまで5年もかかった病とは?その症状と原因を番組では徹底調査!足の病気を防ぐ予防法「タオルギャザー」についても紹介します
ちなみに番組では手のしびれを放置した結果、歩行困難な状態にまでなってしまった実例も紹介していました、気になる方はどうぞ!
【医者でもわからない原因不明の病気で最後には歩けなくなったAさん】
Aさん女性(47歳)は音楽教室の講師として小さな子供たちに音楽を教える仕事をしていました
Aさんが最初の異変に気づいたのは今から13年前の34歳の時でした。子供と歌と踊りを教えていた時に左足の裏にピリッと電気が走るようなわずかな痺れを感じました
痺れを感じたのは左の人差し指と中指の付け根の部分。その感覚は正座をして足が痺れてジーンとしたのに似ていたそうです
その後にも何度か似たような痺れが起こったものの生活には支障がなく時間が経てばなくなるので放置してしまいました
歳を重ねると痺れたりすることもあると多くの人が気にせずに病院へ行かなかったりするそうです。痛みの場合は気にして病院へ行く人が多いそうですが日常生活に支障がない痺れはどうしても放ってしまいがち
Aさんも多くの人が軽い痺れはあるだろうと楽観的に考え仕事も忙しかったことから、何と4年間も時々 起きる痺れを放っておいてしまいました
最初の足の軽い痺れから4年後には足が痛くなることが日に日に増えてきて生活に支障が出るようになったAさん
歩くだけで足の裏に痺れと痛みが出てしまう事態になり、ついに病院へ診察をしてもらいに行きました
診断の結果は「椎間板ヘルニア」でした。しかし椎間板ヘルニアの治療を受けたのですがまったく症状は良くなることがなかったそうです
医者の診断から3ヶ月後、足の痺れと痛みはまったく治らなかったので別の病院で診てもらうことにしたAさん
そこで医師に「ヘルニアではないが原因はわからない」と言われてしまったのです
後からわかったことですが2人の医師が病名がわからなかった理由は指の先で細い神経のためレントゲンには写らなく、初期ではMRIで撮影してもわからない病だったためだったのです
2ヶ所の病院に行って診察してもらっても良くならないのなら仕方ない諦めてしまったAさん。痛みも耐えれないほどではなかったためそのまま放置することにしました
しかしそれから1年後にAさんに重大な異変が起こります
夫と音楽ライブに行き帰ろうとしたら今まで感じたことのない強い痛みが足の指の付け根に走ります
1人では歩くことも出来なかったため夫に肩を担がれながら何とか帰宅
自分の身に起こっている異変を何とかしなければとインターネットで自分の症状の病気を調べたAさん
自分と症状がそっくりだったのが「モートン病」という病でした。3軒目の病院に行き症状を詳しく説明し「モートン病では?」と相談したところ医師の診断結果はAさんの思ったとおり「モートン病」でした
最初の足の痺れから正しい病名がわかるまで5年もかかってしまいました
【歩くことができなくなるほどの重病「モートン病」とは?】
医師でも発見するのが出来なかったモートン病とは一体どんな病気なのでしょうか?
モートン病とは1876年にアメリカのトーマス・G・モートン医師が発見した足の病気です
足の指の付け根にある神経が圧迫や刺激を繰り返し受ける事で炎症を起こしてしまいます
症状は足の裏の指の付け根付近という極めて狭い範囲に痺れや痛みが起こるのが特徴とされています
早期に発見・治療が出来ずに悪化すると炎症した神経がコブのように固まる神経腫ができて激痛に襲われるようになります
腫瘍といってもガンの腫瘍とは違いタコやウオノメのようにいつも刺激が加わっていると細胞が増えていって塊になってしまうそうです
そこまで悪化してしまうと神経のコブを取り除かなければ痛みのために歩くことさえ困難になってしまうのです
モートン病は初期の場合ですと痛みに対する対症療法で靴の中敷きを変えて足の裏にかかる負担を軽くしたりすれば済みます
しかしAさんは長年に渡って放置してしまったため神経のコブ「神経腫」がかなり大きくなってしまったので手術で切除する事になってしまいました
Aさんの足から取り出されたのは直径3chの神経腫、神経組織が変質して塊になっていたんです
神経腫が足の痺れや痛みを引き起こしていたんですね。手術してから2週間ほどで痛みも痺れもほとんどなくなったとのこと
もし最初の痺れの段階で医者に行っていれば・・・原因不明と言われても諦めずに違う病院で診断してもらっていれば・・・と思うとやりきれませんね
【モートン病になる原因!女性は特に要注意!】
モートン病になる原因として足の裏に負担がかかる姿勢や歩き方を普段の生活でしていたり、足に合わないような窮屈な靴を履いているとなってしまうと考えられています
足の指の付け根への負担がかかる行動「足に合っていないハイヒールを履き続ける」「つま先立ちの姿勢を長く続けている」などをする人に起こりやすいとされているそうです
Aさんは小さな子供を相手にするのにしゃがみこむ姿勢を長く続けていたため気づかないうちに足の指の付け根に強い負担をかけ続けていた可能性があると考えられるそうです
発症当初は足の付け根に起こる些細な痺れだけなので大したことないと見過ごしてしまう人が多いというモートン病
最近ではモートン病になる方が増えているので、足の指先に痺れや痛みがある場合はモートン病という病気があると思い出して欲しいと医者は語っていました
【モートン病を含めて足の病気を予防できる方法「タオルギャザー」】
モートン病の特徴は主に足の裏の「人差し指と中指の間」か「中指と薬指の間」のごく狭い範囲で痺れや痛みの症状が出ること
先に消しゴムが付いている鉛筆などの弾力があるもので「人差し指と中指の間」「中指と薬指の間」を押した時に痺れや痛みを感じる場合はモートン病の可能性があるとのことでした
逆に足の裏の広い範囲で痺れや痛みが感じる場合は違う原因が考えられるそうです
いずれの場合も長期間 症状が治まらない場合は「足の専門医」がいる整形外科を受診することがおすすめとのこと
Aさんが3軒目にしてようやく病名が判明したことを考えればモートン病だと判断されるのは難しそうですから専門医に診てもらいたいですよね
・【足のアーチを鍛えて足の病気を予防する簡単運動】
番組ではモートン病などの足の病気を予防できる簡単な方法を紹介していました
足のアーチとは土踏まずの部分と親指から小指までの2ヶ所ありますがこのアーチを普段から鍛えることで足の健康寿命を延ばすことができます
タオル1枚で2ヶ所のアーチを鍛えることができる簡単な「タオルギャザー」の方法は以下のとおりです
・タオルを床に敷いて椅子に座りタオルを両足で踏みます
・かかとは付けたままつま先だけ上げて指を開きタオルを掴み手前にたぐり寄せます
ポイントは足の指を大きく開くように意識すること。指を開けなくても長く続けていると開くようになるそうです
かかとは付けたままつま先だけでタオルを手前に持ってくるのは思った以上に難しかったです
1日に1回タオルを1枚分たぐり寄せることで足の病気の予防となり健康寿命を延ばすことが出来るとのことでした
ちなみに足の指は体のバランスを取るために重要な役割をしているのでしっかりと足の指を開くのは重要とのこと
指を開くようにする良い方法の1つが5本指ソックスだそうなので普段から使用するのがお勧めとのことでした
【まとめ】
足のサイズに合っていない窮屈なハイヒールを履く、つま先立ちの姿勢を長く続けるなどの生活を続けるとモートン病という医師も診断が難しい歩行困難の恐れもある病気になるという情報でした
足だけに限らずに体に痺れが起きたら軽く考えずに数日続いたら病院へ行くべきですね
痛みと違って油断しがちな痺れ、みなさんも十分に注意してくださいね