テレビで紹介された健康・美容のまとめ

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【みんなの家庭の医学】1ヶ月に10回も救急搬送された原因不明の体の激痛・・・病名を判明できたのは名医の問診と触診だった

2016年3月22日に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて

1ヶ月に10回も救急搬送された原因不明の体の激痛・・・病名を判明できたのは名医の問診と触診だったというエピソードを紹介していました

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総合診療科というのをご存知ですか?専門分野の壁を取り払って総合的に病を診断していく新しい診療科です。幅広い知識と経験を武器に病の可能性を探っていくのです

大阪府高槻市にある大阪医科大学附属病院の総合診療科の鈴木富雄先生。総合診療の礎を築き上げた名医です

総合診療医として20年以上も原因不明の病の正体を解析し続けた鈴木先生

問診と触診を重要視して、温度・痛み・皮膚・柔らかさとじっくりと時間をかけて診察してきたそうです

 

微に入り細に入る診察で本当の病を調べる診療がモットーの鈴木先生、そんな先生が解決したのはどんな検査でも病変が写らない謎の痛み」です

 突然の原因不明の体の激痛、救急車で運ばれること1ヶ月に10回以上なのに原因は不明・・・

 そんな難病を解決するまでのエピソードを番組では詳しく紹介していました

 【10箇所の病院を回っても異常が見当たらない全身の激痛の理由】

 

 

大阪府に住む52歳の男性Aさんはつい4か月前まで原因不明の激痛に襲われて普通の生活を送ることができずに悩まされていました

首から下の身体全体が針をさす様な痛みが出ていたそうです、身体の激痛の原因を探るために回った病院は神経内科、消化器内科、脳神経外科など10か所以上

様々な病院を受診したものの原因はわからないままでした。どの病院へ行っても原因不明と言われるだけなので諦めの気持ちが出始めた頃に鈴木先生と出会い恐ろしい病気の正体を知ることになります

 

 

・【突然訪れた原因不明の痛みで救急搬送】

 

すべての始まりは2015年の9月の頃でAさんは配達業務をしていました

いつも通り朝になってベッドから起き上がろうとした時に経験したことない痛みが上半身を襲ったのです。その痛みとは五寸釘で刺されたような激痛だったそうです

救急車によって救急病院へと搬送されたAさん。腹部のMRI検査や血液検査など激痛を引き起こす様々な病の検査をしました

しかしあれほどの激痛が起こったというのに異常がどこにも見当たりませんでした。最初の診断は原因不明の激痛という納得のいかないものでした

 

たくさんの検査をしたのに異常がないのだから心配しなくても良いのかもしれない、そう考えたAさんですが辛くて苦しい地獄の日々の始まりでした

激痛が起きてから3日後、痛みも消えてあの日の激痛は夢でも見ていたのか?と思えるほど記憶から消え去っていたAさん

しかし悪夢は再び襲い掛かります。仕事中に荷物を運ぼうとしたその時にまた釘で刺されたような激痛がでました

そしてまた救急車によって救急搬送されるAさん。以前とは違う病院に搬送されたのですが再び異常はなしと言われました

「以前にも痛みが起きて救急搬送されて検査を受けて原因不明と言われました。何もわからないって・・・どうしたらいいんですか?」とAさんは訴えます

 

すると医師からより高度な検査が受けられる総合病院への紹介状をもらうことに

総合病院によってMRI検査やCT検査はもちろんのことガンの可能性を疑い上部内視鏡検査や大腸の内視鏡検査も行いました

ところが全て異常なしという診断をされてしまいます。処方されたのは今までと同じ痛み止めだけでした

その後は消化器内科、脳神経外科と様々な診療科を受診。しかし結果は異常はまったく見つかりません

病院巡りをする間もAさんには激痛が襲い掛かります。なんと1か月の間に10回以上も 救急搬送されることになってしまったのです

 

 

・【どんなに調べても異常がない病を名医が問診と触診だけで判明させる!】

 

追い込まれたAさんにある時に希望の光が差し込んだのはインターネットで病について調べている時でした

先ほど紹介した大阪医科大学附属病院 総合診療科の鈴木先生を見つける事が出来たのです

何としても激痛の正体を知りたい・・・そんな強い思いで鈴木先生の元へと向かったAさん

 

総合診療科の鈴木先生による診療が開始されました

激痛で病院へ何度も運ばれてきたこと、どの病院でも異常がないと言われることを伝えます

今まで撮影されたCT・MRIなどの検査結果を確認した鈴木先生。1ヶ月半の検査すべてで異常は見られませんでした

 

問診を続ける鈴木先生。痛みの出るタイミングはバラバラで食事の時も排便の時も関係もない。そしてじっとしていても動いていても痛みが出る時がある

問診によって消化器系、排尿器系、整形外科系などの可能性は低いと判断されます

あとは神経の病気か肝臓やすい臓などのその他の臓器の病気が疑われます

 

続いて触診をすることに。画像などに写らない体の異常を手の感覚で探っていくのです

手のひらで肝臓やすい臓などの位置を確認します。しこりのように硬い、通常よりも温度が高いと炎症の可能性があるのですが異常はなし

 

神経の異常も脊髄を叩いて確認したのですが特に何も見つかりませんでした

触診の結果も何も異常がないという診断でした

 

 

・【問診によってわかった原因不明の病とは?】

 

一体どこに問題あるのか?鈴木先生は再び問診をして最初に激痛が出たときの状況を聞くことにします

痛みが起きた最初の状況を聞くことにした鈴木先生。朝ベッドの上で寝ていたところ目覚ましが鳴ったので起き上がろうとした瞬間に激痛が走ったとわかります

そして次の痛みについて確認する鈴木先生。仕事で荷物を持ち上げた時に激痛が出たことを知ります

最初の痛みが起きた状況と2度目の痛みが起きた状況を聞いて鈴木先生はピンときます

 

再び触診をすることにしたのですが今度は人差し指だけで押して調べると言いました

男性に仰向けになってもらいお腹のある部分を人差し指で抑える鈴木先生、そしてAさんに上半身を起こすような感じでお腹に力を入れて もらうよう指示します

起き上がろうとしたところ鈴木先生が指を置いてある部分に激痛が走ったのです!

今までAさんの身に起きた激痛が鈴木先生の指1本で再現がされたのです。こうして病名がわかりました

 

Aさんの病は「前皮神経絞扼症候群ACNES(アクネス)」という病でした

アクネスとは前皮神経というお腹の神経が何らかの原因で圧迫されることで痛みや知覚異常などの神経障害を起きる病

具体的な原因はわかっていませんが腹筋に何らかの負荷がかかる行為などが発症の要因と考えられています

 

鈴木先生は「最初に痛みが起こったのが腹筋を使った時だと発言したこと」によって腹筋かかる負荷と関係がるこの病を疑うことができて指一本の触診ができたのです

 

この病の特徴は痛みを感じる場所が神経を通っている部分に限られるためにごく狭い限られた箇所のみしか存在しないことです

だから指全体を使った触診では痛みがでなかったのです。神経の部分にピンポイントで指を当てなければ痛みが出ることはなかったんですね

 

現在Aさんは神経をブロックする注射で痛みを抑えることに成功して、今まで通りの平和な日々を過ごすことが出来るようになります

Aさんは「鈴木先生とお会いしてなかったら今現在の僕はないかもわからない。それだけ先生には感謝しています」と語っていました

 

 

【まとめ】

 

 

全身を突然襲って救急搬送されることが1ヶ月に10回以上もあった男性を救った名医の問診と触診でした

どんなにたくさんの病院で検査してもわからなかったことが鈴木先生の問診によってわかったんですね

病院で診察をしてもらう時にはとにかく細かく症状を伝えることが重要とわかるエピソードでした