2016年3月14日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて
尿の採取だけで「骨粗しょう症」かどうかまでわかる!簡単な尿検査で骨粗しょう症がわかる理由について紹介していました
尿検査は血液検査と並ぶほど自分の体の状態を知るのに有効な方法です
発見が難しいすい臓の病気も尿を採取するだけで検査することも可能だとのこと
今回番組では芸能人たちに協力してもらい尿を採取、そして「骨粗しょう症」が尿を採取するだけでわかる検査を受けてもらっていました
「骨粗しょう症」の可能性がわかる尿検査の方法とその理由について、そして芸能人たちが尿検査を受けた結果について番組では詳しく解説していました
【骨粗しょう症の可能性がわかる尿検査とは?】
骨に含まれるカルシウムの量(骨量)が異常に減ってしまい骨がもろくなってしまう病気「骨粗しょう症」
骨粗しょう症は何が怖いのか?それは骨折を起こしてしまう事だと医師は語ります
健康な人でも50歳を過ぎると骨量は自然と減少しますが、女性は閉経後に特に骨量が減るため閉経後の女性では約4人に1人が骨粗しょう症とも言われています
閉経の影響で女性ホルモンがなくなっていくと骨を壊す細胞の働きが高まります。女性ホルモンは骨を壊す細胞を抑える働きをしてくれていたのですがなくなることによってどんどん骨が壊れてしまうそうです
骨粗しょう症になると足の付け根にあたる大腿骨頚部を骨折する可能性が急上昇
大腿骨頚部を骨折するとそのまま寝たきりになってしまうケースも多いのです
通常ですと正確な骨量を調べるためには大きな検査機器が必要なため大きな病院でないと精密な骨量を検査することができません
しかし尿を採取するだけで骨粗しょう症の可能性がわかる検査があるというのです
尿で骨粗しょう症の可能性がわかる検査方法とは「尿中NTx検査」です
骨の組織は普段から破壊と再生を繰り返していますが、骨が壊れる時に材料のコラーゲンが分解され その一部のNTxが血液や尿に排出されます
つまり尿中NTxの数値が高いほど骨がたくさん壊れている状態だという可能性があり、骨粗しょう症になっていると考えられるのです
骨粗しょう症と診断するには骨密度の測定が有用なのですが、どこでも簡単に測れるという検査ではありません
その点で尿中NTxは尿を採取するだけで骨の状態がわかります。尿を検査する分には血液を採る必要もなく簡単で痛みを伴わないのも良いですね
・【芸能人たちの尿を尿中NTx検査!異常値が出た時の対応法】
尿中NTxの基準値は9.3~54.3です。54.3よりも高い数値ですと骨がもろくなっている可能性があり何かがきっかけで骨折を起こすかもしれない可能性があります
芸能人たちの尿を検査したところタレントの沢田亜矢子が65.8と基準値を大幅にオーバーしてしまっていました
閉経後の女性は女性ホルモンが少なくなって尿中NTxの値は高くなる傾向があるのですが、今回の沢田亜矢子の数値65.8は基準値を大幅に超えているので年齢の変化、閉経の影響というわけにはいかないと医師は語っていました
尿中NTx検査によって異常値が発見された時は骨粗しょう症になっている可能性があって、ちょっとしたことで骨折する可能性もあると考えられます
そこで本当に骨がもろくなっているのか?骨量を測定する検査を受けるのが重要となります
尿中NTx検査は尿を採るだけの簡単な検査ですが1日の中でどこの尿を採るかで変動が大きいため精密な検査が必要なんですね
・【骨粗しょう症である可能性があった時に普段から行う対処法】
番組では医師が尿中NTx検査で異常値が出て骨がもろくなっていると考えられる沢田亜矢子に普段の生活環境の改善をアドバイスしていました
食生活では骨を作る材料になる栄養素であるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを摂取することが重要とのこと
カルシウムは乳製品・骨ごと食べる魚など
ビタミンDは干し椎茸・キクラゲ・シャケなど
ビタミンKは納豆・青菜(パセリ・シソ)など
そしてコラーゲンのタンパク質や長く続けられる運動も大切にするように医師はアドバイスしていました
【まとめ】
尿の採取だけで簡単にできる骨粗しょう症の検査「尿中NTx検査」の情報でした
異常値が出た場合には大きな病院で精密検査を受ければよいと考えれば簡単な検査で済む「尿中NTx検査」は助かりますね
普段から骨を強くするための食事と運動をこころがけて年齢が高くなってきたら「尿中NTx検査」を受けるようにしましょう