2016年5月11日に放送の「ガッテン(ためしてガッテン)」にて
誰でも日常的に血栓は作られている!ストレスからできる血栓を溶かす力をアップする1日30分の有酸素運動について紹介していました
中央アート出版社
売り上げランキング: 549,204
体内の血液が固まってできる血栓は気づかないうちに体内で成長することがあります
その結果、心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こし国内で年間に10万人が命を落としているんです
そこで番組では「血栓は自分の力で溶かす事ができる」方法について紹介していました
「老若男女だれでも普段から血栓はできてしまう!?」「恐怖や驚き、ストレスによって血栓が出来やすくなる理由」「血栓を溶かす力を何倍にもする簡単に自分できる方法」など気になる情報を解説します
【血栓は誰でも日常的に作られている!?恐ろしい血栓を自力で溶かす方法】
血液が固まって血栓ができるのは動脈硬化や血液がドロドロの人がなるというイメージがありますが、実は体の中では日常的に血栓が作られているんです
老若男女どんな人でもある状況になると血液が固まりやすくなるとのこと
どのような時に血栓ができてしまうのかについてまずは解説します
・【血栓が出来やすくなる理由】
今回 番組が行なった実験は被験者をとにかく驚かすというものでした
・控え室に戻ると本物のライオンがいる
・閉鎖した病院に行ってもらい番組が用意したゾンビたちが襲いかかってくる(簡単に言うとお化け屋敷に1人で入る感じ)
数々のドッキリにより恐怖と驚きを体感した被験者
そして恐怖した被験者の血液検査をします。血液の固まりやすさを調べる装置によって血栓の出来やすさを調べたところ、恐怖を体験する前と後では恐怖を感じた後の血液は30%ほど固まりやすくなっていたという結果が出たんです
緊張、恐怖、驚きなどストレスを体感すると血液が固まりやすくなり血栓ができやすくなるとの検証結果でした
・【血栓が成長してしまう理由】
驚きや恐怖を体感すると血栓が出来やすくなることが先ほどの実験で分かりました
続いて番組が紹介するのは出来てしまった血栓が成長してしまう理由です
番組は毒を持つ蛇「ヤマカガシ」を使って血栓の解説をします
ヤマカガシの毒は獲物に血栓を作るという珍しいものでした。ヤマカガシの毒で固まった血栓を顕微鏡で詳しく調べてみると赤血球や血小板の他に「フィブリン」という成分が発見されます
フィブリンは赤血球や血小板を集めて固める性質があり人間の体の中にもあります。フィブリン自体が毒ではなく逆に傷が出来た時は絆創膏のようにカバーして手当してくれる薬やカサブタのような働きをしてくれるのです
ただこのフィブリンは怪我した時だけでなく恐怖やストレスなどの刺激で活性化する性質を持っていて、怪我をしてなくても血液を固まりやすくしてしまうんです
そしてストレスだけでなく興奮した時にも要注意!アメリカではクリスマスの時期にプレゼントやイベントで興奮してしまい血栓で病院に運ばれる人が多いそうです
・【フィブリンが怪我をしてなくても活性化する理由】
人類の祖先は自分たちよりもはるかに強い野生動物と戦ってきました
当然無傷では済まない事があります。その中で血液は命を支えるために進化、それは血液がケガをする前から危険を察知して固まる準備をするようになったというものでした
そして現代人には必要以上に血液が固まることが大問題!特に注意が必要なのはストレスが多い人、太っている人です
太っている人は血管に炎症が起きていることが多くフィブリンが必要以上に働いてしまうんですね
悪い生活習慣が原因で血栓ができるのはもちろんですが、血栓はフィブリンが働きすぎることによって過剰に成長してしまうという情報にスタジオのゲストは全員が「ガッテン!」でした
・【出来てしまった血栓を自分の力で溶かす秘策!】
血栓を溶かす力がある薬「t‐PA」について番組では紹介していました。片栗粉のようなただの粉に見えますが血栓を溶かす事ができる薬です
脳梗塞のための薬として革命を起こしたと言われるほど効果があるもので、血栓が詰まった直後(4時間半ほど)であれば溶かして後遺症を防ぐことができるほどでした
しかしこの特効薬の「t‐PA」は1瓶が20万円!さすがにお高いですね
血栓をあらかじめ出来る前に予防しとくのも大切!ということで今回はこの薬を使わずに自分の力で血栓を溶かす方法を番組では紹介していました
先ほど紹介した血栓を溶かす特効薬のt-PA、実は私たちの体の中で作られていて血液の中を流れているんです。いらない血栓ができたら溶かしてくれる働きを普段からしてるんですね
体の中で作られているt-PAをより活かす・増やすために私たちができること・・・それは「運動」です
番組では普段まったく運動をしない方々に協力してもらい実験を行いました
1日30分の有酸素運動、といっても散歩程度の軽いもので良く各自お好みで挑戦してもらっていました。外に出るのが面倒だと家の中で30分ほど足踏み運動などをしている人もいました
3週間 毎日ずっと有酸素運動をしてもらったところ 1.5~4.2倍と個人差はあったものの全員が血栓を溶かす力がアップしていました
運動を継続すると血栓を溶かすパワーも持続しやすくなるので毎日 簡単でいいので30分ほどは有酸素運動を続けていきたいですね
・【血栓を溶かすには運動!という結果に対しての質問】
血栓はストレスや興奮することで元が出来てしまい、血栓を溶かすには1日30分程度の有酸素運動をすると良いという今回の情報
その情報にゲストの芸能人たちは次のような質問をして番組の医師は答えていました
「血栓が固まる力が高くなるとフィブリンの活躍がなくなるor弱まるのではないか」
フィブリンは傷がついた所では血液が固まり、必要ない所で血栓の巨大化を防いで溶かす働きをします。有酸素運動で不要な血栓を早く溶かす健康な血液になれるそうです
フィブリンは血液が傷ついたときはしっかりとケアしてくれることに変わりはありません
「激しい運動でも効果はあるのか?」
1日に30分程度の軽い有酸素運動で血栓を溶かしやすくなったという結果でしたが激しい運動をした場合はどうなるのでしょうか?
心拍数が200を超えるくらいの激しい運動(15分間ダッシュ)をしてもらったところ、軽い有酸素運動をするよりも大幅に溶かす力が高くなっていました
その数値は簡単な有酸素運動をした人が最高4.2倍だったのに対して、21倍という驚くべきものでした
激しい運動はストレスを感じてしまうのではないか?という疑問がおきますがそれを凌駕するほどの溶かしやすさになるので良いそうです
しかし激しい運動の効果は一時的というので要注意とのこと、軽い有酸素運動の効果は持続して毎日の運動も継続しやすいのでお勧めだそうです
また体重1kg減らすだけで血栓を溶かす力が2割もアップするとのこと。運動の効果でとかしやすくなって運動することでダイエットもできればもっともっと血栓は溶けやすくなるんですね
運動するタイミングは血液が固まりやすく血栓症を起こしやすい早朝や午前中が良いとのことでした
番組に出演した医師は起床後に水分をしっかりとってから1時間程度たってから運動を行うようにとアドバイスしていました
運動で血液を流すことを普段より少し多めにするという考えが血管の細胞を健康に保てる秘訣だそうです
ポイントは息が上がらない程度の軽い運動です。特に普段から運動をしていない人ほど効果は大きくなります
熊本地震で多くの方が避難所や車中の生活エコノミークラス症候群を発症していますが、血流が滞ったり余震や避難生活によってストレスを感じてしまうので血液が固まりやすくなってしまうんですね
予防のためには可能なら歩く、座って足を伸ばしつま先を上下に動かしてふくらはぎの運動をすることも効果があるのでぜひ行うようにしましょう