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【主治医が見つかる診療所】熱い季節に注意すべき肺の病気!結核の患者数よりも多くなってる止まらない咳の原因とは?

2016年6月6日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて

夏カゼと勘違いしやすい肺の病気!結核の患者数よりも多くなってる咳が止まらない症状がでる病気の原因と対策について紹介していました

 

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これから暑くなる夏の季節に急増する危険な肺の病気について番組は取り上げていました

 夏カゼと勘違いして放置すると命の危険になる肺の病気・・・その原因は何と家の中にありました
 
 最近になって患者数が急増していて、結核の患者数よりも増えている肺の病気は誰もがなる可能性がある危険な病気の原因と対策方法とは?

夏の季節に注意すべき肺の病気について実際に病気と闘った方のエピソードと共に紹介します

 

 【夏カゼと勘違いしやすい命の危険がある肺の病気の原因と対策方法】

 


夏カゼと間違えやすく命の危険がある肺の病気について実体験を証言してくれる1人目の女性は57歳のAさん

去年9月のまだまだ残暑が厳しい季節に肺の病気を発症しました

ある日突然 小さな咳が出るようになり念のため近くの診療所に行くと「夏カゼ」と診断されます。抗生物質をもらい帰宅したそうです

 

しかし咳は治まらずに「ゴホンゴホン」と重く激しい咳になり、胸に綿が詰まったような息苦しさや息切れも感じるようになってしまいます

家の階段も途中で休みを入れないと息が苦しく上れなかったそうなので相当なものですね

そしてAさんと一緒に暮らす家族にも激しい咳の症状が現れ始めたそうです。しかしAさんだけ症状が悪化するなどして家族の間で症状に差が出始めます

 

 

・【夏カゼだと放置していたら重病だった・・・原因は家の中に潜んでいた】

 

 

Aさんだけ激しい咳が治まらずに普通のカゼではないと思ったAさんは呼吸器専門医で検査を受けます

すると「夏型過敏性肺炎(なつがたかびんせいはいえん)」と診断されました
夏場に増える「トリコスポロン」という物質を吸い込むことでアレルギー反応が起こり肺炎が起こります
炎症を繰り返して肺炎が慢性化すると徐々に肺の細胞が壊れていき酸素を取り込めなくなってしまい、最悪の場合には呼吸不全により死に至る恐ろしい病気でした
もし命が助かったとしても壊れた細胞は元には戻らないため、酸素吸入器などの呼吸を補助する器具を手放せなくなることにもなりかねないとのことでした

Aさんが発症した「夏型過敏性肺炎」の原因はAさん宅の洗面所に出来てしまったトリコスポロンというカビの一種でした

当時Aさんの洗面所の床下で水漏れが起こっていて床板は腐りかかっていました。そのためトリコスポロンが繁殖した状態だったのです

トリコスポロンは湿気を好み木材が使われている部分に繁殖しやすいと言われています。色が白や黄色と気づかれにくいため洗面所、浴室、台所などの水回りや畳や汗を吸い込んだ寝具に繁殖してしまうのです

 

高温多湿になる夏場に繁殖するため患者数も夏場に増加する傾向があります

家の中のカビが原因なので家にいる時間が長い女性や40~60代の患者が多いのも特徴

Aさんの場合は夫と息子も「夏型過敏性肺炎」だったのですが仕事で家にいる時間が短い2人は軽症で済み、家にいる時間が長かったAさんが最も症状が重かったんですね

その後はリフォームして症状は改善したそうです

 

 

・【結核の患者数よりも増えている最近になって急増中の危険な肺の病気】

 

 

夏カゼと間違えやすく命の危険がある肺の病気について実体験を証言してくれる2人目の女性は63歳のBさん

2008年のBさんが当時55歳の時に小さな咳とタンが出続けるようになったのが最初の異変でした

Bさんは30年も看護師として活躍して引退、健康にも気を使っていたので重い病気にではないと自分で「夏カゼ」と判断し市販薬で対処、病院には行きませんでした

 

しかし最初の異変から1週間が過ぎた頃には咳は強く激しい咳へと悪化。夜も眠れないほどになってしまいます

Bさんは呼吸器専門医に行き検査を受けます。告げられた病名は「肺マック症」でした
 
肺マック症とはMAC菌が呼吸によって肺に入り込み肺の組織を破壊、呼吸機能が著しく低下してしまう病気です
重症化すると呼吸不全を起こして死に至るケースもあるそうです
肺マック症の患者数は近年急増していて40年前は患者数が数百人程度だったのが毎年1~2万人増加、現在では約20万人にも達しているそうです
 
肺マック症の恐ろしいところは患者自身はもちろん医師でさえも細菌の感染源を特定できないところにあります
MAC細菌は身の回りの水や土の中に生息しているため、浴室のシャワーや浴槽など家庭内の水回り、庭仕事や砂遊びなどの土いじりでも体内に入ってしまう可能性があると言われているのです
いつ 誰が発症してもおかしくなく、完治も難しく場合によって一生治療し続ける必要もあるとのことでした

 

Bさんの場合は2年間の投薬治療の結果 、現在では症状は治まっているそうです

 

 

・【夏カゼと間違えやすい肺の病気の対策方法と注意すべきポイント】

 

 

結核患者数よりも多くなってしまっている肺マック症、番組で医師は次のように詳しく解説していました

 

「MAC菌は結核菌と似た種類の抗酸菌ですが結核菌と違ってそんなに強くない。人に移すことはないので、そこは安心していただきたい

ただどこにでもあり水回り、シャワーヘッド、土、ホコリの中にも混じりますから色んな所にありますので注意が必要なんです

(肺マック症の患者が最近になって急増している理由について)検査方法が確立されて結核とMAC菌を区別する方法が確立された、シャワーを使う家庭が増えたことで患者数がこの7年間の間に2.6倍も増加していて既に結核の患者数を超えています

ワクチンなどの確立した予防法はないので抑えることを考えないといけない」

 

MAC菌が繁殖するような「ぬめりがついた浴槽」や「シャワーヘッドの中」が要注意とのこと、シャワーヘッドを洗う時には水の中に入れて菌が飛び散らないように洗うのがポイントです

土やホコリの中にもMAC菌は生息しているので土いじりや掃除の時はマスクとゴム手袋を使用して、終了後は手洗い当該をするのが大切だとのことでした

 

 

夏カゼと間違えやすい命に関わる危険な肺の病気「夏型過敏性肺炎」「肺マック症」をいち早く見分けるにはどうしたらいいのでしょうか?

番組では普通の夏カゼはウイルス性なので1週間~10日くらいで治るため、カゼの症状が2週間続いたら夏カゼではないと判断するのがポイントだと解説していました

カゼの症状である咳、タン、微熱が2週間続いたら夏カゼ以外のものを考えて医療機関を受診して欲しいとのことでした

 

たとえ小さな咳であっても2週間以上続くようであれば命に関わる危険な肺の病気を発症している可能性があります

その場合は放置しないで必ず病院で診てもらうべきとのことでした

身の回りには肺の病気になる原因があり予防することはもちろんですが、発症した時に一刻も早く病院に行くことが重要なんですね