2016年3月14日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて
体の異変を教えてくれる尿の色!黒い尿が出てしまった女性に起きた実際のエピソードについて紹介していました
尿が病気のサインだった!「尿の色」から腎臓病が発覚した女性のエピソードについて番組では紹介していました
もし尿からの異常のサインを放置したら人工透析、腎移植に至る可能性もあったとのこと・・・
一体どのような症状があったのか?尿に現れた病気のサインとは?
実際に尿の色に異常が起きた女性のエピソードを紹介します
【尿の色が教えてくれた腎臓の異常とは?実際のエピソードを紹介】
今回 貴重な尿トラブルのエピソードについて語ってくれるのは都内に住むAさん(45歳)女性の方です
Aさんの体に異常が起こったのは28年前、なんと17歳の高校生の時でした
・ある時から急に体力が落ちて部活の練習についていけなくなった
・全身のだるさを感じるようになり、日々の生活でも休み休みでないと歩けなくなる
どうもおかしいとは思いつつも病気だとは思わずに放っておいたAさん
しかし体の異変を感じ始めてから約3ヶ月後に尿にも異変が起きます
ある日トイレを利用したら「黒い尿」が出てしまったそうです
それはコーラにそっくりの色でよくコーラを飲んでいたAさんはコーラがそのまま尿として出た?と思ったとのこと
Aさんは黒い尿が出て不安にはなりましたが病院へ行くことはありませんでした
その理由は日が経つにつれて普通の尿の色に戻っていったからです。病気だったとしても尿の色が元に戻ったから病気も治ったと思い込んでいたそうです
しかし黒い尿は約1ヶ月後にも再び出始めます、しかし病気だと認めるのが嫌で恐怖で見て見ぬふりをしてしまいます
高校生だったAさんは尿の相談をしにいくのが嫌だったのかもしれませんね
・【黒い尿の原因は腎臓の異常にあった!尿が黒くなったのは血の色】
しかしそんなある日にAさんは不安から自分の姉に尿の黒い色を見てもらうことを決意します
姉はAさんの尿を見て醤油のように赤茶色をしていた事に大変ショックを受けたそうです
このまま放置はできないとすぐに母親に相談し病院へ行くことに。そこでやっと医師の診察を受けることになります
そのまま緊急入院になったAさん、その時に告げられた病名は「IgA腎症」でした
本来は病気を撃退するはずの体内の免疫物質の一種が腎臓に沈着してしまい腎臓内の細い血管に炎症を起こす病気です
炎症の直後に血管の壁が破れ尿の中に血液中の赤血球が漏れ出すためにコーラのような黒い尿が出てくるのです
つまりコーラ色の尿は血尿で「IgA腎症」のサインだったのです
「IgA腎症」は2015年の1月に国の難病に指定されました
難病のため患者の数は多くないものの日本では約3万3000人の患者がいるそうです
最初の診断がついた時に軽い状態であったとしても5年、10年と経つと徐々に進行してくる場合もある恐ろしい病気なのだとか
一時的に症状が治まるケースも多いので見落としてしまうことも少なくはないとのこと
「IgA腎症」は日本人に多い慢性腎臓病のひとつですが発症の詳しい原因はわかっていません
・【「IgA腎症」が悪化するとどうなってしまうのか?】
Aさんが恐れたのは慢性腎臓病が悪化してしまい人工透析になってしまうことでした
人工透析の治療となれば一般的には週に3回程度、1回につき4~5時間の治療が必要となるため日常生活に支障が出てしまうこともあります
人工透析の治療は一生続けなければいけないのです。腎臓は1度悪くなるとほとんどよくなる可能性はないとのこと
そのため腎臓病に関しては早期発見が非常に大事になるんですね
Aさんは幸いにも人工透析になる事はありませんでした
現在では食事制限と投薬治療をしているものの人工透析の必要はなく健康な人と変わらぬ生活を送っているとのことでした
「IgA腎症」と診断されてから10年後には約20%の患者、20年後には約40%の患者が人工透析が必要となるそうです。そのためAさんはこれから先も油断することはできませんね
しかしかなり前のデータのため今では治療法もかなり良くなってきてはいるそうです
【まとめ】
尿が教えてくれた体の異変は「尿の色が黒くなっていた」ことで「IgA腎症」のサインでした
黒い尿が出た時には普通は病院へ行くかと思いますが、怖くて病院へ行きたくないと思ってしまう人もいるんですね
ただ黒い尿は普通の尿の色になることもあるので見逃してしまう危険はあります。尿から出される病気のサインに気づくように注意するようにしましょう
今回の黒い尿以外にも尿の色からわかる病気の可能性についても番組では詳しく紹介していました
気になる方はこちらの記事もご覧下さい