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【きょうの健康】血圧の正しい測り方!測るタイミングは?測り方は?適当に測定したら気づかない隠れ高血圧について

2016年10月11日に放送のNHK「きょうの健康」にて

 血圧の正しい測り方!適当に測定しただけではわからない隠れ高血圧について紹介していました

 

今回番組では「血圧の正しい測り方」について紹介していました

自分の血圧をよく知るためには血圧計を使って家庭で毎日測定する事が勧められます

医療機関で測定しただけでは分からない隠れた高血圧が見つかるという事もあるんです

最近では仕事をしながら家事をしながら24時間血圧を自動的に測定する血圧計もあるとのことで、一日の血圧がどう変動するのかより詳しく分かる事も出来ます

こうした測定器を使って血圧を正しく知るという事は高血圧の確実な対策につながります

ということで正しい血圧計の測り方について番組で解説していた内容を紹介します

 

 

 正しい血圧の測り方!いつ測る?どのように測る?

 

 


血圧の正確な測定を解説してくれるのは自治医科大学の教諭 苅尾七臣 教授です

専門は循環器内科。特に高血圧です

 

 

・血圧を家庭で測る。自分で測る事がなぜ重要なんでしょうか?

 

 

苅尾先生「血圧はやっぱり絶えず変動するんです。だから一時点、例えば診察室や検診時の血圧ってワンポイントでしかない訳ですね

ほかの時間帯で上がってしまってる事はありえる訳です

もう一つは自分の本当の真の血圧を知る事ができる事です

 

家の血圧というのが、これが一番心臓や血管がそのリスクにさらされますので、やはり自分で測定する事によって思いがけない危ない高血圧これをきちっと検出する事ができるんですね」

 

 

 

それでは家庭で血圧をどのように測るのかを見ていきましょう

 



血圧計は上腕に巻いて測る装置が勧められるとのこと

 

 

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他にも手首の先や指先などもありますが、やはり上腕タイプを選ぶのが基本になるそうです

血圧を測定する時は脚を組まずに椅子に座って測定します。その理由は血流が悪くなって血圧が上がるからといわれています。


上腕にしっかりと巻くのですが、巻くときは素肌に巻く、薄手のシャツならその上からでもOKです

巻く位置は心臓の高さを大体合わせて、手の向きはり上を向けた形で力を抜き1~2分 安静にしてから測定するようにしましょう

 

測定中はじっとして、会話もしないように、とにかく安静にしながら測定します

家庭血圧で測定した場合は上が135以上、下が85以上が高血圧になります

 

 

 

ここまでは血圧計を持っている方なら誰でも知っているような血圧計の基本の使い方でした

更に番組では血圧計の正しい使い方、知っている人が少ない情報について解説していました

 


家庭血圧はいつ測るのがいいんですか?

 

 

 

苅尾先生「本当は24時間測りたいとこなんですけども、毎日測るっていう訳にはいきませんので、やはりご自分で測る時には時間を決めて特に大事といわれているのが朝晩測る事なんですね

朝は起床して1時間以内(トイレの後、朝食の前、薬を飲む前)

夜間は夜寝る前

また入浴や飲酒この直後は血圧が下がって過小評価してしまいますから、その時間帯は避ける事が大切になってきます」

 

 

 

・測定は1回だけ測ればいいんですか?

 

 

苅尾先生「やはり朝も晩もそれぞれ2回ずつ測定すると。それぞれの朝晩の平均値を記録しておく事が大切になります

また記録した時のコンディションですね

前の日は睡眠がとれなかったとか、ストレスが加わっている時期とかそういうふうな体調の変化もメモしておくといいでしょう

最近はスマートフォン。書き写さなくても血圧を測定したらその情報が自動的にスマートフォンに飛んでいってそれが記録されているというそういうタイプも出ておりますからうまく取り入れられたらいいと思います」

 

 

調べてみたらスマホにデータを送信して保存できる血圧計はたくさんありました、便利な世の中ですね

 

 

 

 


続いて高血圧の基準について改めて番組は解説しました

 

 

診察室で測定した場合は上が140以上、下が90以上

家庭で測定した場合は上が135以上、下が85以上となります

数値に差がある理由は家庭で測るとリラックスした状態で測れて、診察室だと緊張して少し数値の誤差が出るためという事でした

 

 

・少しでも測定した値が基準値を超えてしまうと高血圧という事になるんでしょうか?

 

 

 

苅尾先生「いやいや、これは数日間測定して1日ぐらいちょっと高くてもそれはそんなに気にしなくて大丈夫です

やっぱり一番大事なのは平均値ですね。

この平均値が診断基準であります135/85を超えた時、これは高血圧と診断してやはり主治医の先生のところに相談されたらいいと思います

また朝と晩に測定してますからその間が非常に差が大きい人ですね。

 

例えば15以上の場合

また朝の血圧もず〜っと同じレベルではなくて日によってものすごく差がある場合ですね

こういう方もリスクが高いのでそういう方も要注意です」

 

 

 

・この家庭での血圧測定はどういう人にすすめられるんでしょう?

 

 

 

苅尾先生「まず高血圧という診断がついてる全員測定して頂きたいと思います

あとは将来、高血圧になるリスクの高い人ですね

具体的には上の血圧が130より少し上がってきた方ですね

この方は将来す〜っと上がってくる可能性が高いので

 

それともう一つは脳卒中や心筋梗塞このリスクが高い人ですね。

もちろんそういった病気を既に起こされた方これはきちっと測定しておく必要があります」

 

 

苅尾先生が血圧測定を勧める方としては次の項目に該当する人という事でした

 

 

  • 高血圧の人は全員
  • 上の血圧が診断室で130以上
  • 脳卒中や心筋梗塞を起こしたことがある
  • 肥満・糖尿病・慢性腎臓病・心肥大
  • 家族が高血圧・脳卒中・心筋梗塞

 

 

 


苅尾先生「あとは経年的に血圧ってだんだん年齢とともに上がってきますのでね、きちっと見ておく必要があります。

特に女性の場合は閉経前後でやはり変動してそして閉経とともにずっと高くなってしまって別人みたいに血圧上がってしまった事があるんですね

また若いからいうて安心できない訳です

 

最近心筋梗塞や脳卒中30代の人でも起こってきたりするんですね。そういう場合は特に肥満があったり腎臓が悪かったりするんですね

そういうリスクの高い方。

これはやはりきちっと30代においても安心せずに測定して頂きたいと思います」

 

 

 


診察室と家庭両方で測定しますとどちらか一方だけが高血圧という時があります

家庭血圧が正常で診察室血圧だけが高い場合を「白衣高血圧」

反対に家庭血圧が高くて診察血圧が正常という場合を「仮面高血圧」と言います。仮面の下に高血圧が隠れているという意味です。

朝や夜、自分で血圧を測定した時に思いがけず高血圧になっていた場合などがこれに当てはまります

 

苅尾先生「この2つのタイプの血圧は診察室の血圧と家庭での血圧がこれが違う場合なんですね

違った場合というのは家庭での血圧の値をより重要視するというのがこれが重要になってくる訳です

すなわち白衣高血圧これは診察室だけで上がっているので、ふだんでは大丈夫な訳でリスクは少ないといわれとるんですね

ただ、しかし診察室というストレスでちょっと上がる人はほかのストレスでも上がってる場合がやっぱりありますのでね、だからやはり時々血圧を測定しておく事が大切になります

一方、診察室は正常でも家で高い場合このリスクは両方上がってる人と勝るとも劣らんぐらいのリスクといわれています

実際に治療中の高血圧の方は大体その頻度が30%ぐらいといわれています

昼間、血圧を測定して診察室では正常になってしまうと高血圧が潜伏してしまう事になる訳ですね

 

一般の人でも大体10から15%ぐらいいるといわれているのが仮面高血圧なんですね

 

これは一つのタイプとしましては早朝高血圧です

朝に血圧が上昇して朝の時間帯に135/85を超えた場合これは早朝高血圧という形になります

診察室で正常でもこちらが高い場合ですね。これが一つのタイプになります。

 

もう一つあるんです。こちらがまた一つ悪いといわれとるんですね

通常の場合は夜下がるんですけどもこれが高い値になってしまってると。これが夜間高血圧なんですね

夜間高血圧の診断は通常の場合は夜は低いレベルにありますから120/70を超えた時ですね

夜間高血圧と診断される訳です

 

この2つのタイプの高血圧ですね。早朝高血圧、夜間高血圧ともに心筋梗塞や脳卒中のリスクが高いといわれておりますから、これを見過ごさずにきちっと検出する事が大切になってきます」

 

 

ところが仮面高血圧のうち早朝高血圧は自分で測定して発見する事ができますが、夜間高血圧は寝ていますので自分で測定して発見する事ができません

そこで役に立つのが24時間血圧計です

 

 

 

24時間ずっと血圧を測ってくれる血圧計を付ける意味

 

 

 

1日の血圧を測ることでわずかな誤差も見逃さない24時間血圧計について、苅尾先生はさらに解説をします

 


苅尾先生「これは家庭血圧と同じカフ(上腕に巻く部分)なんですけどもこれを上腕につけてそして本体ですね

これを袋に入れてベルトにつけたりして一日を過ごして頂きます。上着を着てたら見えない訳ですね

日中ふだんどおりに生活をして頂いたら30分ごとにカフが膨らんで自動的に血圧が測定されて、そのデータがストックされていく事になる訳です

夜は装着したまま眠って頂きたいと思いますけども

 

あと最近の開発中の血圧計なんですけどもこれは血圧に影響を与える因子ですね

身体活動であるとか、あと気温とか気圧とかこれが同時に測定する事ができます

これによって血圧が変動する意味これが分かってくる訳です」

 

 

・24時間血圧測定は夜間高血圧の発見に有効という事ですよね?その夜間高血圧ですが血圧は通常は朝に上昇するといいます

そうすると夜間高血圧どういう人に多いんでしょうか?

 

 

 

苅尾先生「通常は下がらなきゃいけないところ上がってきますので、これは異常なタイプなんですね

これは内科の疾患がその背景には隠れているといわれています

一番多いのは慢性の腎臓病であったり睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、心不全だったりします」

 

 

 

・この夜間高血圧というのはどういう危険につながるおそれがあるんでしょう?

 

 

 

苅尾先生「通常は昼間だけ高くて夜に下がるとその間心臓や血管に対しての負担が減る訳ですけども、それがず-っと高い状態が続きますから、これで血管壁を傷つけてしまったり心臓への負担がずっと持続してしまったりする訳ですね

動脈硬化が進んだり心臓や腎臓に負担がかかって最終的には臓器障害、脳卒中・心筋梗塞、そして最近では脳の萎縮が進んだりこういったものにつながっていくといわれています」

 

 

 

夜間高血圧の恐ろしさが分かった所で、夜間高血圧の疑いがあり24時間血圧測定の必要がある人はどんな人か?を番組では紹介しました

 

 

 

24時間血圧測定をした方がよい人のチェック項目

 

 


夜間高血圧を見逃さないために24時間血圧測定が特にすすめられるのは次のような方々です

 

 

  • 慢性腎臓病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 糖尿病
  • 心不全
  • 血圧の変動が激しい
  • コントロール不良の早朝高血圧

 


早朝の血圧は夜間高血圧が原因で高くなる事があるからです

どれかひとつでも当てはまる人は24時間血圧測定を行うようにしましょう

 

いずれにせよ自分の日頃の正確な血圧を測定して知っておく事がとても重要な事だと苅尾先生は説明します

 


苅尾先生「血圧は絶えず変動しますから一定点安心でもほかの時間帯、これが高いとやはりリスクの高い高血圧という事になりますから、これが早朝であったりまた夜間であったり、そこのリスクも見過ごさないようにする事が極めて大切です」

 

 

血圧を適当に測って大丈夫と安心するのは危険

血圧が高いと判断された人は油断せずに24時間血圧測定をした方が良さそうですね