2016年3月14日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて
尿タンパクの異常は心筋梗塞のサイン!?健康診断での尿異常を放置してしまったら心筋梗塞を発症してしまったエピソードについて紹介していました
最近ではオシッコで様々な病気がわかるようになっているそうです。膀胱炎、腎臓病、肝臓病、貧血、糖尿病などオシッコを検査すれば自分の健康状態を知ることができます
膀胱や腎臓の病気はもちろん脳の病気やガンまでも尿検査からわかるようになってきたとのこと
しかし尿からの病気のサインを見逃してしまっては元も子もありません
今回は尿からのサインを放っておいて「心筋梗塞」を発症してしまった方のエピソードを番組では取り上げていました
尿が発していた心筋梗塞のサインとは?尿と心筋梗塞の関係について番組では詳しく紹介していました
【健康診断の尿異常は心筋梗塞のサイン!?尿が出していたサインとは!?】
都内に住むAさん(68歳)は2009年の当時62歳の時に心筋梗塞を発症しました
しかし最初の尿の異変は心筋梗塞を発症する約30年前、Aさんが30代半ばの頃に起きていたというのです
それは会社の健康診断での尿検査です。尿に含まれるタンパクの異常でした
「起立性タンパク尿」と診断されたAさん。起立性タンパク尿とは長時間 立ち続けた後や運動した後などに出るタンパク質が混ざった尿のこと
「タンパクがたくさん出てるけれども一生健康で終わる人もいる」と医者に言われたそうです。確かに起立性タンパク尿だけでは特に気にする病気ではないとのこと
その後も毎年健康診断の度にタンパク尿を指摘されていたそうですが特に気にしなかったAさん。退職するまでの約25年間ずっと尿タンパクの異常が続いていたけど放置していたそうです
尿タンパクの異常から10年目には医者から腎臓の精密検査を勧められたそうですが痛みなどの症状がなかったので放っておいたとのことでした
・【尿タンパクの異常から30年後に思いもよらぬ病気を発症】
尿の異常から30年後にAさんは「心筋梗塞」を発症します
心筋梗塞とは心臓に血液を送る血管が何らかの原因で詰まり心臓の細胞が死んでしまう病気で最悪の場合はそのまま突然死してしまう危険もあります
Aさんの場合は左腕がもぎ取られるような強烈な痛みが起こり病院で精密検査を受けたところ心筋梗塞だと判明しました
入院する必要性があったため家に帰って入院の準備をしようとしたところ「家に帰ってはダメ、いま帰ったら死んじゃう」と忠告をされるほど危険な状態だったそうです
Aさんはすぐに入院して心臓の血管を金属の筒で広げるカテーテル治療を受け一命をとりとめました
・【心筋梗塞になった理由は体の意外な部分にあった】
Aさんが発症した心筋梗塞ですが原因は意外なところにありました。それは腎臓です
腎臓は血液から不純物をろ過して不純物を体外に尿として排出する大切な器官です
Aさんの腎臓は当時3分の2が機能不全となっていたとのこと
一般的に腎臓の働きが低下すると高血圧になり、さらに血管に悪影響を及ぼす活性酸素が増えます
すると心臓に負担が増し働きが下がる、重要な血管が傷ついたりしてしまうのです
それらが悪循環となってしまい最終的には心筋梗塞などを発症してしまうとのことでした
慢性的な腎臓病になると心臓や血管の病気になる危険が3倍も高くなるという研究結果もあります
さらに腎臓が悪くなればなるほど人工透析が必要になる可能性が増えるのですが、それよりも透析を受ける前に心筋梗塞などの心臓の病気で亡くなるケースの方が多いとのことでした
Aさんのように長年の尿タンパクの異常は心筋梗塞を未然に防ぐことが出来たサインだったんです
Aさんは自身に起きた心筋梗塞と尿トラブルについて次のように語っていました
「腎臓を診てもらう外来に行かなかったっていうのはウィークポイントだなっと思ってます、後悔してます
もし周りにタンパク尿が出る人がいたらちゃんと診てもらいなさいってアドバイスしてあげたい」
【まとめ】
Aさんに起きた尿の異変は「定期検診の時の尿タンパクの異常」発症した病気は「腎臓機能低下による心筋梗塞」でした
せめて医者に精密検査を勧められた時に行動していれば・・・医者に言われた「タンパクがたくさん出てるけれども一生健康で終わる人もいる」というのが頭のどこかにあったのかもしれませんね
健康診断で異常が見つかったらすぐに対応、対策をするのが何よりの健康の秘訣です。徐々に異常が出ることになれてしまわないようにすぐに行動するようにしましょう