2016年10月3日に放送された「主治医が見つかる診療所」にて
2度の手術!子宮頸がんを克服した女優の吉村比呂ががん闘病のエピソードを語っていました
がんから生還した女優 古村比呂さん(50歳)
2009年に布施博さんと離婚後は女手ひとつで3人の息子を育てた古村さんですが、その後がんという病魔を前に一時は死をも意識したそうです
古村さんの心を救った子供たちの意外な言葉とは?
信頼できる医師との出会い、主治医のある一言が命の選択を後押しした話
母として女優としてどうがんと闘ったのかを番組で詳しく語っていました
その証言の中にはがんから生還するためのヒントが数多く含まれていました
がんからの生還者 女優 古村比呂さんの証言
デビューの2年後、21歳の時には連続テレビ小説のヒロインとして脚光を浴びた古村さん
そして26歳の時には結婚し専業主婦になり、3人の男の子に恵まれ夫や子どもたちを支える日々を送ってきました
しかしその楽しい毎日は結婚17年目で破綻
2009年に家族4人での新生活をスタートした古村さんは当時43歳
女優の仕事を少しずつ再開させ、母親として女優として忙しいながらも充実した日々を送り始めます
そんな生活にも慣れてきた2011年12月、古村さんが46歳の時
その体に命を脅かす病魔が静かに忍び寄っていたのです
がん発見のきっかけ
海外での撮影の仕事を控えていた時に、腹痛のための薬をもらうために婦人科に行った古村さん
その時にがん検診をついでに受けていきませんか?と病院側に勧められて受けることにしました
ついでにという軽い気持ちで受けたがんの検査の結果は思いもよらないものでした
「要精密検査」という検査結果がでて驚いたそうです
何も体の異変を感じていなかったの古村さんでしたが、がん検査の結果は「がんがみつかりました」というものでした
古村さんにがんが見つかったのは子宮の下の部分。子宮頸部といわれる場所に腫瘍が出来ていたのです
古村さんはより確実な診断を求め大学病院へ、結果は子宮頸がんでした
順調に再スタートできたはずの人生に突然のがん告知・・・先行きが見えない事態になってしまいます
そんな悲しみの中でも古村さんにはやらなければいけないことがありました。それは息子たちへのがん告知でした
家族へのがん告知、息子たちの反応は?
勇気を振り絞り3人の息子たちにがんを伝えた古村さん
しかし息子たちからの言葉が古村さんの心を救うことになります
「早く見つかってラッキーじゃん」「がんを取って元気になればいいじゃん」と自分にはないプラス思考のストレートな言葉が心の支えになったと言います
がんと闘うため積極的に治療法を調べ始め、そこで「体が冷えるとがん細胞が増える」という情報を見た時などは体を温めるようにしたといいます
これ以上がんを悪化させないため子どもたちのためにも出来ることは何でも試したそうです
そんな母親の姿を間近で見ていた子供たちは手術の日が近づくにつれて、どんどん元気になっていき辛さや弱さを見せない事に驚いたそうです
がんの切除の手術、しかし転移が・・・
その後、腫瘍のある子宮の一部を切除する切除を受けた古村さん
手術は無事に終了したのですが、がんとの闘いはこれで終わりではありませんでした
半年後にがんの再検査
切除した部分を調べたところがんが当初の想定を超えて広がっており他の部分に転移している可能性が出てきたのです
次は子宮をすべて摘出する必要があると告げられたのです
自分の身体は一体どうなってしまうのだろう?がんによる死の恐怖が古村さんを襲います
そのとき古村さんに手術を決意させた医師の言葉があったそうです
「お子さんはお考えですか?」と3人の子どもを持つ母親と知りながらな出産について気遣ってくれた医師
その言葉で信頼できたといいます
古村さんは迷うことなく子宮全摘出手術にその場で手術同意書にサインしました
子供たちにも子宮の全摘出手術を告げます。今度は1度目より大きな手術になることも正直に伝えました
1度目よりもリスクの高い手術、もし自分がいなくなったら子どもたちはどうなってしまうのか?
そんな母親の気持ちを察して息子たちは今まで母親に任せていた家事を分担で行うようにし、自分たちの事は自分たちでできると母親を安心させたと言います
2度目の手術、子宮全摘出手術とその後
2度目の大きな手術を受ける時に古村さんは息子たちにあるお願いをします
それは闘病中の自分の事をビデオに撮影して記録しておいて欲しいというものでした
その願いには自分の姿を残したい。という以外にどこかに冷静にいられる存在が欲しかったとのこと
カメラがあるということで少し冷静になる事が出来たというのは女優ならではかもしれませんね
番組で紹介されたVTRには手術室に入る古村さん、それを見送る息子たちの様子がありました
最後は子どもたちにふだんどおりの笑顔を見せて手術室へ・・・
子宮全摘手術は5時間半にも及びました、そして手術は無事に成功し、転移も見つかりませんでした
古村さんはがんとの闘いを乗り越えたのです
2週間後には退院、3か月後には仕事に復帰するまでに至りました
今でも半年に一度はがん検診を受けている古村さん
手術を執刀した医師との出会いからもう5年が経った今も、同じ病院で同じ医師と関係を保っているんですね
命の危機に直面したとき心の支えになってくれた医師との出会い
がんとの闘いを乗り越えた古村比呂さんには愛する家族と信頼できる医師があったからこそです
古村さんの闘病エピソードを見て番組主治医の感想
古村さんのがんの闘病生活について番組主治医たちの感想を紹介します
南雲先生「診察室でいちばん足りないのは患者さんとの雑談なんですよね
その方がご家族はどういう方と住んでらっしゃいますか?パートナーいらっしゃいますか?お仕事はなにしてますか?趣味は何ですか?というようなことをですねさりげなく聞いてですね。
結局、私たち医者が治療法を決めるんではなくて、さまざまな大きく取る方法も小さく取る方法もありますよ、手術をしないで放射線もありますよ
その中で、あなたの生き方に合った治療法はこういう治療法ですか?と幾つかを提示できるのが本当の医者の仕事なのかなって思いますね」
秋津先生「結局家族が一緒になって動かないと絶対ダメなんですよ。手術のとき手術の前のときもおそらく自分のがんは心配だけどそれより子供の事とか後の事の方が大きかったですよね?頭の中では。自分のがんよりも
そういう状態ではがんと闘えない
がんの人ががんの治療にだけ専念できるように残りはこっちで任せろと。その代わりあなたはあなたの体頑張ってくださいっていうふうな言えるような状況を作ることが大事」
がんとか大病を患ったときに家族の支えってすごい力になるんですね
1人で戦うにはがんは辛すぎる病気、家族と信頼できる医師と共に戦っていかなければと思いました