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【主治医が見つかる診療所】がん検診の受診率を大きく上げてがん死亡率を大きく下げた広島県の取り組み「悪魔と猫」とは?

 2016年10月3日に放送された「主治医が見つかる診療所」にて

 がん検診の受診率が大幅にアップ&がん死亡率を大きく下げた広島県の取り組み「悪魔と猫」とは?という企画でがん検診の大切さを伝えていました

 
強い男の象徴だった第58代 横綱の千代の富士。残念ながら2016年7月31日に亡くなられました

原因はすい臓がん。日本では現在2人に1人は発症すると言われるガン

その分かれ道となる早期発見には「悪魔と猫」が関係していると番組では解説していました

悪魔と猫とはいったい何なのか?「もうがんにならない!がん早期発見&最新予防スペシャル」の内容を紹介します

 

 

 

 


日本人のほぼ2人に1人が発症するといわれております死亡原因の第1位がんをテーマに最新の早期発見法と予防法について番組は紹介していました

 

 

日本のような長寿社会になってくると残念ながら2人に1人はがんを発症してしまいます

しかしガンの検査法、治療法っていうのはもう最近飛躍的に進歩してきているそうです

官民一体となって色んな発見方法、治療方法を模索し研究していて、最近はどんどん新しい方法が見つかっているのですが残念ながら死亡率は3人に1人がガンでなくなっているのが現実です

早期に見つけることが出来ればほぼ100%ちかく治るのに悔しいですね

 

 

早期発見が出来ない理由について番組の主治医である秋津医師は次のように語っていました

 

秋津医師「やっぱり1にも2にも見つけない、検査していただけないという事。症状が出てから病院行く人多いんですけど、それではやっぱりちょっと遅くなっちゃうんで、いかに症状がない時に見つけて症状が出る前にやっつけるか」

 

 

がんの対策は医療技術の進歩に比べると結果が出ていないのが現状です

そんな中でガンの死亡率を大幅に減少させた県があるんです

 

 

 

 

広島県のがん対策「悪魔と猫」とは?

 

 

ガンによる死亡率を大きく下げた県、それは広島県でした

1995年にはがんの死亡率が全国39位だった広島。ところが2014年には8位にまで大きく順位を上げて全国ナンバー1の改善率を達成した県になったんです

どうしてそこまでガンの死亡率を下げることが出来たのか?キーワードは「悪魔と猫」でした

 

 

 

・悪魔の声が響いて広島県民ががん検診を受けるように

 

 

 

広島県のがん検診の啓発特使に任命されている人が誰だか知っていますか?

実は意外な人物なんです、それはデーモン小暮です(笑) 広島県では悪魔ががん検診をPRしているんですね

 

 

 




なぜ広島がデーモン閣下を起用したのか?県の中でも悪魔を起用することに疑問は挙がったそうですが思い切ってインパクトがある事をしなければと行動したそうです

広島県は当時のがん検診受診率が47都道府県で大腸がん39位、乳がん35位、肺がん33位と全般的に低かったとのことでした

数年にわたってインパクトのあるがん検診のPRを続けたことにより、認知度は2012年の46.9%から2014年は83.4%と大幅にアップ!県内のほとんどの人が知ることになります

 


そんなデーモン閣下のPR活動の成果もあって、この数年で広島県内のがん検診の受診率はどのがんについても軒並みアップします

大腸がん検査は23.3%→37.2%、胃がん検査は32.6%→40.5%、肺がん検査は23.3%→41.3%となり悪魔の声が広島県民に届いたことが見事に証明されたんです

 

 


・がん検診のPRに猫が使われたのはダジャレからだった

 

 


広島県の多くの病院ではあることが行われています

県内の女性が白内障の治療のために眼科へ行ったところ、医師から「がん検診を受けていますか?」と聞かれます

他にも水虫の治療で皮膚科に行った男性もがん検診を勧められることがあるそうです

その理由は広島県では医師の専門分野に関係なく患者にがん検診を勧めることが日常的に行われているからでした

 

 

そんな医師たちによる取り組みを始めたのが三原赤十字病院の有田健一医師

多くのがん患者を診察するなかで、がん対策には早期の発見が大切だとと痛感してきたといいます

広島県内の医師を総動員して「がんよろず相談医」というシステムを作ることにしたそうです

「がんよろず相談医」とは医者が自分の専門分野に関わらず、がん検診を勧めたり気軽にがん相談に応じたりすることで、がんの死亡率を下げようとする試みのことでした

2012年広島県の行政と医師会が協力し全国に先駆けて始まった制度

参加した医師はがんよろず相談医と認定され猫のステッカーを受け取ります


広島のがん対策の「猫」とはこれのことでした。猫がイメージキャラクターになっているのは広島弁の語尾にニャ~とつける事からとのこと

「がん検診をうけニャ〜」

「ちゃんとがんを予防せニャ〜」


といったダジャレから、がんよろず相談医のイメージキャラクターを猫にしたとのことでした

今では広島県内の全医師のおよそ10分の1にあたる700人もの医師たちが「がんよろず相談医」の認定を受け活動しています

 


定期的な検診を勧めることでがんの早期発見に効果を上げているそうで、番組では実際に「がんよろず相談医」によって胆のうがんが発覚したエピソードを紹介していました

胆のうがんは初期の症状がない事が多く早期発見が難しいとされています

会社の定期検診で胆のうにポリープが見つかり、もともと掛かりつけだった「がんよろず相談医」の医者に相談

手術で胆のうを除去、がん細胞になりかけのものもあったのですが、早期発見だったため転移などもなく今ではすっかり健康になったとのことでした

続いて番組主治医が広島県のがん検診PRの取り組み「悪魔と猫」についての感想を紹介します

 

 

 

広島県のがん検診PR「悪魔と猫」について番組主治医の感想

 

 


広島県のがん死亡率を改善する取り組みにかかわった悪魔と猫

悪魔はデーモン閣下。そして猫はがんよろず相談医のイメージキャラクターというものでした

この取り組みについて番組の主治医たちは次のように感想を語っていました

 

 



「今見てて感心したですね。我々ががんの検診を受けましょう受けましょうって言っても正直なところあまり反応ないんですね

でもデーモン閣下を使って全く対照的なものを出して、これだけ実績を上げたっていうのはですね

悪魔ですけど人の命をたくさん助けたら最後は天国に絶対に行けますから(笑)」

 

「本当にすばらしい取り組みだと思います。
まずがん検診について知ってもらうってことが大切ですし、知った後にどうするか?どう行動を起こすかと言った時に身近な主治医にちょっと声をかけてもらって

どこに行けばいいかとか、どういう検診があるかとか疑問にすぐにその場で答えてもらえるというのは行動を促す意味でもとても効果があると思いますので、

本当にいい取り組みで各地で真似をできたらいいなと思います」

「自分事ですけど僕も20年くらい前に内視鏡で腫瘍が見つかって内視鏡で取ってもらったんですけれども

それで完治してますけど、ずっと知らないで検診も受けなかったら今頃ここに座ってないと思います

やっぱり早く見つけると全然怖くないので、この取り組みはすごくいいと思います」

 

 

以上です

がんは早期発見すれば怖くない病気、早期発見には何よりもがん検診を定期的に受けることが重要という事でした

広島県が結果を出しているようにとにかくがん検診を受けるように心がけましょう