2016年9月28日に放送の「ガッテン(ためしてガッテン)」にて
ストレスや認知症など様々な病に効果がある瞑想の効果と理由、番組オススメの瞑想方法「マインドフルネス」について紹介していました
今回のテーマは私たちの脳に秘められたある知られざる力。
それはストレスや不安を退けうつなどの病を撃退し、認知症までをも防いでくれる
そんな驚くべき効果をもたらす方法とは?
今から4,000年前古代インダス文明で生まれた健康法・・・あなたの脳に眠る力が目覚める驚きの世界を番組では紹介していました
【正しい瞑想の仕方をブッダから学ぶ】
認知症とかをできる事なら薬とか手術とかそういう痛みやお金をかけずに治ったらいいなというので出た結論は「1日3分 瞑想」という事でした
1日3分の瞑想で痛みや病が確実に減るという最新の研究がでているとのこと
目を閉じて何も考えず瞑想。謎と怪しさいっぱいの瞑想ですが実は今 様々分野で注目されているのが瞑想なんです
私たちの脳はふだんその一部しか使われていないと言われています。
瞑想は脳に秘められた力を引き出すことが出来るんです。今回徹底調査によって浮かび上がったのは寝ている時だけに現れる特別な脳の働き
今回番組では瞑想が持つ真のすごさを伝えていました
2500年前のインド、ここに瞑想の力によって人々を苦しみから救おうと考えた人物がいました。ブッダです
ブッダはこの時既に瞑想が持つ特別な力に気付き多くの人々に勧めました
そこで「ガッテン!」が目指したのはインド北部の山岳地帯
標高3,000mをこえた先にブッダの教えを当時のまま残している秘境の地がありました
かつて王国として栄えたナダック地方。番組取材陣が向かったこの日はブッダの誕生日を祝うお祭りでした
この町は人々の半分以上が敬けんな仏教徒とのこと
お寺は「ゴンパ」と呼ばれお坊さんの修行や教育の場
古い仏教の教えが途絶えないよう数百人ものお坊さんが日々お勤めをしています
実は今ラダックで最も注目を集めている場所が一般の人も対象にした瞑想教室でした
何でお坊さんでもない人まで瞑想するの?皆さんあちこちで瞑想しているみたいだけどどんないい事があるの?
という事で本場ラダックの瞑想法レクチャーしてもらいます
- 頭は少しだけ前に傾け目を閉じる
- 舌は上あごに手のひらを重ねて親指を合わせる
- 吸って はいて呼吸に意識を持ってゆきます
まずとにかく目をしっかりと閉じて呼吸を意識することが重要とのこと
ポイントはこれだとブッダの言葉を番組は紹介しました
「意識して息を吸い、意識してはく。こうすれば、大きな効果がもたらされる」
確かに言われてみると意識して息を吸ったりはいたりすることは普段はないですよね
続いて瞑想をすることで記憶力がアップして認知症にも効果的という驚くべき事実を紹介します
【意識して呼吸をする瞑想を続けたら記憶力がアップ!その理由は?】
呼吸に意識を向け続けると脳や体にどんな変化が起こるのか
本場ラダック直伝の瞑想法を日本人の方に番組では試してもらっていました!
70代の物忘れが気になる男女グループに瞑想をしてもらいます
そんな皆さんにまず受けてもらうのは認知力のテスト
ボタンが光った順番を覚える記憶力のテスト、数字をつないでいく注意力のテスト、一筆書きで迷路をクリアする計画力のテスト
これらの総合点を600点満点で比べることにします
そしていよいよラダックで教わった瞑想法を伝授。もちろん全員瞑想は初めてです
呼吸をよ〜く意識して1日10分を10日間 続けてもらいます
すると6人中5人のテストの成績が大幅アップ!素晴らしい結果ですね
科学の世界では今瞑想の効果というのが解き明かされつつあります
ハーバード大学の論文によると8週間毎日およそ20分やった結果、人間の記憶の中枢である海馬が変化を起こしたというのです。
何もしなかった場合と瞑想した場合とで比べると瞑想をした場合は海馬の一部の体積が5%大きくなったんです
海馬だけではなくて小脳、脳幹といったところで脳の細胞特に神経細胞が集中しているところが増えたという研究結果が発表されています
私たちの脳の中で一番大切な役割を果たしているのは前頭前野。思考や判断を担う脳の最も発達した部位です
この一番大切な前頭前野が四六時中、そして一番頼りにしているのが先ほど出てきた海馬です
海馬は記憶の本棚を持っています
前頭前野くんは「海馬くん!今日のスケジュールどうなってる?」
「はいはいはいはい。今日のスケジュールはこちらでございます」と前頭前野くんに渡します
買い物行きました
「海馬くん!今日安いの何だっけ?」
「一番の注目商品は卵です」
「海馬くん今テレビに映ってるこの『ガッテン!』の司会者の名前何ていうんだったっけ?」
「はいはいはいはい。立川志の輔さんですよ」
というふうに常に頼まれた事をし続けるこの海馬くんはとても働き者
海馬くんが働いてくれないと物忘れという事につながることになります
しかし海馬くんは忙しくなるとずっとストレスにさらされています
ストレスにさらされていると痩せてしまうという変化が起こります
海馬痩せるんです。健康な人とストレスでうつ病にかかってしまった人の海馬を比べると隙間が出来ていて一目瞭然でした
海馬は細っていったり小さくなったりするもんなんですね
そこで役立つのが瞑想です。ストレスでやせ細ってしまう海馬を目をつぶって呼吸を意識すれば助ける事ができるんです
先ほどのハーバード大学の研究によると、元に戻らないところか海馬は太るという事で海馬は活発に動くことになるんです
年齢やストレスでしぼんでしまう海馬くんが若い頃のように元気に働いてくれればこんなうれしい事はないですよね
でも一体どうして瞑想すると海馬が元気になるんでしょう。番組ではさらに詳しく調査していました
【瞑想が脳の海馬を活発にしてくれる理由】
東海大学湘南キャンパス
脳と情報処理のエキスパート高雄教授に瞑想の時脳の中では何が起きているのかの分析をお願いしました
脳の中を調べさせてもらうのは都内でヨガ教室を営む成瀬さん70歳。毎年ヒマラヤに赴いて修行を続けているといういわば瞑想の達人
瞑想に入る前に血液検査やストレスなどさまざまなチェックを行います
瞑想を開始して測るのは脳波でした
測った所「シータ波」というのがたくさん出ていたことが判明します、シータ波は通常は浅い睡眠をとっている時に見られるもの
しかし瞑想中に成瀬さん別に居眠りなんかしていません。それなのに眠っている時の脳はが出ていたというのです
アルファ波はよく聞きますがシータ波という言葉は聞きなれませんね
シータ波とは脳波の一つです。脳波は脳細胞から出る電気信号をとらえたものです
例えば脳がリラックスしている時はアルファ波が、活動的な時はベータ波が出てきます
そして問題のシータ波は眠っている時に出る脳波です
でもねただ眠っている時ではなく、ある特別な瞬間に特に強く出てくるとのことなのか番組は実験で検証します
シータ波をとらえるため脳波計をつけて眠ってもらいます
脳波を先生たちが別室でリアルタイムで観察。眠ってはいるけれどねらいの脳波がなかなか出てきません
待つこと4時間。ついにシータ波ををとらえます。このシータ波は夢を見ている時に出てたんです
瞑想をするとシータ波が出るという事は起きていながら夢を見ているということ?番組ではシータ波について詳しく解説します
ですね寝ている時というのは前頭前野くんが寝ている時です
すると海馬くんがこんな事始めるんです
「今日はいろんな事があったなぁ。昼はうなぎ食べたっけ。おいしかった」
「あっそうそう。部長に叱られたんだった」
「ああ電車の中にそういえば変な人いたな」
そしていらない記憶は捨てるという作業をします
今日一日の情報を整理して取捨選択して取っとくものは取っとく捨てちゃうものは捨てちゃうのです
この作業が私たちに夢を見させているのではないかとも言われてるとのこと
この事についてゲスト出演していた芸能人は次のように語っていました
「確かに僕らセリフを覚えるじゃないですか
ややこしいセリフとかを夜真剣に覚えてて一回寝ると朝になってちゃんとつながってるっていうの結構あるんですよね」
「私もテスト勉強してる時覚えてるかな覚えてないかなぁって曖昧なまま寝たら朝しっかり覚えてるんですよ
そういう事ありました学生の時」
こんな経験は誰でもありますよね~
ここで結論がでます。前頭前野が命令を出さない状態にすれば海馬は良い状態になるという事です
瞑想で目つぶって呼吸だけを考えるという行動は、その他の事は考えられないようにして脳を休ませることになるんです
ふだん意識した事もないのに呼吸を意識すると前頭前野くんが起きていながら海馬くんの方じゃなくて意識が呼吸に行くんですね
前頭前野くんは「吸ってはいて」に気を取られて、海馬くんにストレスを与えずに海馬くんが元気になります
瞑想って思ってた以上に奥が深いものなんですね
1つの事に意識を向けて脳を休ませてあげれば大事な時に元気に働いてくれるようになる、これは覚えておきましょう
ここで番組は瞑想の原理が生かされている現場を紹介していました
【瞑想が生かされた専門クリニック&老人ホーム】
オーストラリアの専門クリニックに通う男の子イアン君は自閉症
うまく脳を休める事ができず1つの事になかなか集中できません
ところが脳波を利用した特別なトレーニングを続けたところ、字を書くことも出来なかったイアン君は文字が書けたり人と話したりできるようになったんです
実はこうした方法はアメリカやオーストラリアなどでは一般的に行われています
日本でも研究は進められています。
瞑想のように脳をトレーニングする事で高齢者の認知力を改善させようという試みの実験を番組では取り上げていました
トレーニングを受けた女性は僅か1週間で認知機能が大きく向上、表情も豊かになりました
続いて日本の神奈川県のとある老人ホームでも瞑想によって大きく変化が表れたというエピソードを紹介します
ここで暮らしている93歳の女性の心配は認知症の事
そこで女性に瞑想を試してもらいました。するとたった4日間なのに認知力テストが1割もアップしました
それから1か月後、毎日瞑想を続けた女性は「瞑想するようになってから悩みがなくなって明るくなったと言われる」と喜びを語っていました
とても活発になりスタッフとのふれあいも多くなったとのことでした
【精神科医がお勧めする瞑想をスタジオで試す】
番組では瞑想の方法や効果に詳しい精神科医が登場、うつや不安などさまざまな心の病の治療に瞑想を取り入れて成果をあげています
脳の中と6つの症状(認知症、物忘れ、慢性痛、ストレス、不安、うつ)が心身相関だと精神科医は語ります
今回紹介してくれたのは「マインドフルネス」日本語では「気づき」というものでした
慢性疼痛とか重症の不安症、うつというような人たちを集めて8週間この瞑想を毎日して頂くという事で大変すばらしい効果があったそうです
私たちが1日に考える内容のほとんどが過去の後悔、将来の不安などが大部分。脳が考えてない時がないということで疲労してしまっているという事になっているそうです
何も考えないって結構難しい。それを「マインドフルネス」という日本の座禅が基になってアメリカでマニュアル化したものでよくしようというのです
マインドフルネスという言葉は聞いたことがなかったのですが、調べてみるとたくさんの著書が出されていました
これからは知ってるのが当たり前の言葉になるんでしょうか?
それではそんな気になる「マインドフルネス」のやり方を紹介します
・マインドフルネスのやり方
椅子に座り背筋を伸ばし目をつむる(もしくは薄目)にして舌は上あごにつけます
手はダラッとしてもいいし、ももの部分で重ねてもいいとのこと、自分が楽なようにしましょう
身体はリラックス、あごを引いて静かに鼻だけで呼吸をしましょう
目を閉じ呼吸に意識を向けてやってみましょう
番組では実際に3分間の瞑想を行っていました
感想はあっという間に感じてもっとやっていたい、とても落ち着いた、体がポカポカとしてきたというものでした
瞑想中に寝てしまってもいいと最後に精神科医の方は説明、そして「食べる瞑想」というのも紹介します
水すらも「水を飲んでいるんだ」って事で水に意識をいくと前頭前野くんが海馬くんを解放してくれる時間になるそうです
精神科医の方が実際に患者とやっている「食べる瞑想」というのは
まずおにぎりを見ます
色を見る
匂いを嗅ぐ
しっかりとどういうものかをまず感じて一口だけ口の中に入れます
やっとそれからかみだします
じっくりと味わう
完全にかんだらやっと飲み込みます
胃に落ち着く感じも一生懸命感じ取ります
胃が少しプッと重くなる。
こんな風にゆっくりと時間をかけておにぎり1個に30分も時間をかけるのだとか・・・
これが食べる瞑想です
やりすぎじゃないのか?と思ってしまいますが、それほどまでに一日中人は考え続けている「解放してあげなさい脳の中の大事な部分は」という事なのだとか
【瞑想以外にもシータ波が出やすい行動】
瞑想の効果を得る方法は瞑想以外にもたくさんあります。
大事なのは1つの事に意識を向ける事
今回徹底調査で分かった効果の高い方法を番組では最後に紹介していました
まずはダーツ。ダーツをしている時の脳波を調べたらあのシータ波がたくさん出ている事が判明しました
目で狙ったとこ見てそこに対して一生懸命体を使って投げる、楽しく夢中になれて脳も元気になるなんてまさに一石二鳥ですね
次に模型作りです
模型作りもシータ波がたくさん出る事が分かっています。時間を忘れて熱中しちゃう事ってありますよね
最後は海外でも古くから行われているという意外な方法
家族とか他人とか例えば嫌いな人が健康で幸福になる事を願う瞑想です
自分が気持ちい場所にいることをイメージ、家族や友達などが幸せになる事を祈る・・・これが効果的な瞑想になるそうです
というわけで皆さんもいろいろな瞑想にチャレンジしてみましょう