2016年9月27日に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて
原因不明の喘息の原因は目薬だった!呼吸困難で襲われ続けた女性を救ったベストドクターのエピソードを紹介していました
「ベストドクター」とはアメリカのとある企業がヨーロッパ北米アジアなど世界中の医師に向けて行っているこんなアンケート調査によって選ばれるものです
「あなたやあなたの家族が病気になったら、どの医師に診察や治療をお願いしますか?」と世界中の医師たちが想定し、託したいと選ばれた名医がベストドクターとなります
全世界に医師は約920万人いてベストドクターは0.5%しかいません。日本でも30万人いる医師の内わずか2%しかいないという狭き門なんです
そんなベストドクターが解決したのは薬の効かない原因不明の呼吸困難という極めて珍しい症例でした
呼吸困難が目薬によって起こるという難しい症状を突き止めるまでのエピソードを紹介します
【風邪の症状から呼吸困難で救急車に運ばれるまでのエピソード】
原因不明の呼吸困難の病で九死に一生を得たのは京谷麗子さん(77歳)です
およそ2年前に原因不明の病により呼吸困難に襲われ、いつ死んでしまうのかわからない恐怖におびえる日々を過ごしていたといいます
その原因はいつ誰の身に起きてもおかしくない「ある事」が原因だったのです
事の始まりは今からおよそ2年前の6月に遡ります
京谷さんは風邪をひいたときのようなのどの痛みと咳に襲われます
しかし熱を測ってみても体温は至って平熱、咳をそれほど気にすることはなかったのですが夜寝ていると突然今までに経験したことのない激しい咳が襲っ
不安に思った京谷さんは近所の内科医を受診、風邪と診断されて風邪薬を処方されます
しかし、この風邪をきっかけに思わぬ病魔が目覚め彼女の息の根を止めようとしていることとなったのです
風邪薬を飲み始めて5日目
良くなる気配はなく毎晩激しい咳に襲われ京谷さんは眠れない夜を過ごしていました
そして2週間後、突如何かにのどの奥が塞がれてしまったかのように息がほとんど吸えなくなってしまった京谷さん
呼吸困難となり助けを求めようとなんとか部屋をはい出たものの次第に意識が遠のき始め「このまま死んでしまうのか?」と死を意識したといいます
すんでのところで家族に発見してもらった京谷さんはすぐさま救急車に運ばれることに
総合病院に救急搬送された京谷さんは応急処置を受け呼吸も安定
そして後日行われた様々な検査によって彼女を呼吸困難に陥れた病魔の姿が浮かび上がってきたのです
【呼吸困難の原因は「非アトピー性喘息」】
後日の検査で京谷さんは「喘息」だと診断されます
症状がない喘息でも風邪を引いたことで一気に症状が悪化することがあるとのことでした
喘息とは呼吸の通り道である気管や気管支が何らかの原因で異常に収縮してしまう病のこと
その結果、咳や呼吸困難などさまざまな発作症状が起き程度によっては死に至る事もある危険な病です
程度によっては死に至る事もある注意すべき病です
喘息には大きく2つのタイプが存在します
1つは花粉やほこりなどのアレルギー反応によって気管が収縮発作が起こるアトピー性喘息
一般的な喘息患者の多くはこのアトピー性喘息といわれています
そしてもう1つのタイプが気管が収縮する原因がはっきりしない非アトピー性喘息というもの
京谷さんの場合も喘息が悪化したきっかけは風邪と考えられましたが、複数の検査でも発作の原因が特定されませんでした
原因がわからないため今後はいくつかの薬を試しながら発作をコントロールしていくしか方法はない
病と付き合っていくしかないというのです
また呼吸ができなくなるかもしれないという恐怖が彼女の心を覆い尽くしていました
【喘息の薬を飲んでも呼吸困難に!その原因は目薬にあった!】
後日、京谷さんは喘息の薬を飲んでいるにも関わらずあの息ができなくなってしまう喘息発作が再び襲ってきたのです
どんなに薬を飲んでも喘息発作が襲ってくるのです
そればかりかその呼吸困難は食事をしているときもシャワーを浴びているときも容赦なく起こり、睡眠中だけでなく普段の暮らしのあらゆる場面で発作に襲われるようになってしまったのです
四六時中京谷さんを苦しめるようになった喘息発作
いつ呼吸が完全に止まってしまうのか、そんなことばかりが脳裏から離れません
八方ふさがりに陥っていた京谷さんに大きな転機が訪れるのはベストドクターと出会う5日前のことでした
知り合いの紹介でベストドクターと出会うきっかけを得る事になります
まずは問診でこれまでの症状を確認、治療の経緯も詳しく聞き出します
そして先生は京谷さんの喘息発作の原因が目薬であると突き止めたのです。京谷さんは緑内障の気があると目薬の予防薬を使用していたのです
高血圧の薬の一部、解熱鎮痛剤の一部の成分には薬の副作用によって喘息の症状が現れることがわかっています
処方された薬以外は使っていないと問診で答え続けた京谷さんですが目薬が呼吸困難の薬だとは夢にも思わなかったそうです
調べてみると京谷さんが使っていた点眼薬の説明書には喘息患者さんへの投与が禁じられているのはもちろんのこと
喘息を持っていない方でも頻度はわからないものの、喘息発作が起こる可能性が明記されていました
京谷さん自身まさか自分の目の薬が喘息を起こすとは思いもよらず、すっかりそのことを忘れ先生に告げることもありませんでした
そしてこの診察を機に京谷さんは眼科の主治医に相談
喘息発作の副作用が指摘されていない別の目薬に変えてもらいました
すると呼吸困難の喘息に苦しめられることは二度となくなったのです
呼吸困難の原因がまさか目薬とは・・・普段使っている薬、症状などはこと細かく医師に伝えないとですね