2016年9月27日に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて
立ち上がれないほど足の痛みの原因は「天気」だった!天気によって引き起こされる「天気痛」の原因と対処法について紹介していました
ひざ痛、突然襲われる頭痛、重苦しい肩こりなど全身のあらゆるところで起きる痛み・・・
皆さんも経験したことありますよね?
ある調査によると20歳以上の5人に1人以上が慢性的な痛みを抱えているといわれているそうです
番組スタッフが街で聞いてみると
60代女性 「腰が痛い」「診てもらったけどよくわからないって言われた」
50代女性 「足のあたりがずっと張っている、整形外科に行っても何にもならないから整骨院に行って・・・でもまだ治らない」
と多くの方が長引く痛みを抱えていると同時に改善の方法が見つからないと訴えたのです
実は痛みを治すため病院に通っている人のなんと7割が痛みが和らいでいないと感じているといいます
病院に行ってもなかなか治らない・・・それが痛みの治療の現状なんです
今回はそんな痛みの原因の糸口を探る大特集を番組では公開していました
痛みに精通する名医が教えてくれる意外な痛みから、よくある長引く痛みまで5つの原因と対処法を番組では取り上げます
今回は原因不明の足の痛みに長年苦しめられた女性のエピソードから「天気痛」について解説します
症状①【左足太ももの痛み】
症状②【左足太ももが繰り返し痛む】
立ち上がることも出来なくなるほどの天気痛はなぜ起きるのか?そして治療法は?名医が解説していたので紹介します
【10年も原因不明の足の痛みに悩まされた女性のエピソード!】
原因不明の左足の痛みに悩まされ続けたと実体験を語ってくれたのは大阪府在住の上田佳恵さん(72歳・仮名)
上田さんを最初の痛みが襲ったのは12年前の事
2階の掃除をしようと階段を上っていた時のことでした
突然左足の太ももに思わず座り込んでしまうほどの激痛が走ったのです
それは骨と筋肉をわしづかみにされているような痛みでした
それ以降というもの左足の痛みは繰り返し襲ってくるようになります
痛みを感じる時間は徐々に長くなり、1日に何時間も横になり痛みが治まるのを待たなければいけないほどになってしまったのです
すぐに近所の整形外科に診察を受けに行ったり、総合病院では骨折や腫瘍を疑いレントゲン検査
大学病院に至るまでさまざまな診療科を受診した上田さん。上田さんが訪れた病院は30以上にも及びました
しかし痛みを起こすような原因は見つかりませんでした
【10年も原因不明だった左足の痛み・・・原因は天気が悪かったせいだった!】
最初に左ももが痛むようになってから10年
そんな上田さんを病から救い出した痛みの名医こそ愛知県長久手氏にある愛知医科大学病院の牛田亨宏教授でした
どんな痛みにも対応できるスペシャリストで医師が選ぶ名医「ベストドクター」にも選出されるほどの腕前です
牛田先生は女性に痛みについての日記をつけるように指示。その日の痛みの強さや運動の有無睡眠の状態などさまざまな情報を記載することになります
その日記から上田さんの左足の意外な原因が判明することとなったのです
果たして痛みのスペシャリストが下した診断
それはなんと「雨」でした。なぜ雨が原因で左足の痛みで立てないほどになってしまうのかを牛田先生は次のように解説しました
「昔から天気が悪くなったりすると古傷が痛むと訴える方ってたくさんおられるんですよね
これについて最近は医学的な研究で原因がはっきりしてきまして、それを天気痛とこういうふうに呼ぶようになってきました」
「そういう病名があるんですか?天気痛って」
「正式な病名ではないです。ただすごく天気で反応する人多いので」
「これがちゃんと理屈がわかったという・・・」
「そうですね。雨などで天気が悪くなると気圧が低下したりするんですね
気圧の低下を我々は内耳という耳の中にあるセンサーで感知してくるということがわかります」
「っていうことは我々は本当は気圧が下がってきたなっていうの身体はわかってるんですか?」
「そういうことですね。これは気温もそうですし気圧も勝手に我々はセンサーがあるんで反応してるわけですね
その気圧のセンサーが反応すると我々は交感神経というふうなものが反応して血圧だとか脈だとか、それから汗の出方だとか色んなものを感知反応してしまう・・・
これは普通の人でも当然起こってくる反応ですよね。ただ中にはセンサーが過敏に反応するような状態になってしまう方がおられます
そのような状態の時に交感神経と痛みを伝える神経が連関するんです
そうすると気圧が変化しました、痛いですという信号が誤って認識されてしまうと・・・そんな格好になるんですね
その結果我々は痛みとして脳で痛みを経験してしまうと」
気圧のセンサーが過敏に反応してしまうと交感神経が必要以上に活発になってしまいます
その状態が続くと交感神経のそばを通る感覚神経にも影響を及ぼし、それを脳が誤って痛みと認識してしまうことがあるのです
牛田先生がこの天気痛を見抜いたヒントこそ患者さんに書いてもらった痛み日記にありました
痛みの度合いと共にその日の天気を書くことになっていて、牛田先生はそこから天気痛だと診断することができたそうです
天気痛患者の多くは雨の降った日とその前後で痛むことが多いそうです
【天気痛の患者さんの治療法について】
雨が降ると足が痛みだす、そんな稀な病気の治療法なんてあるのか?と疑問を持ってしまいますが牛田先生は次のように解説していました
「先ほど天気予報ができるっていう話もありましたけど予兆みたいなものが出る方もおられるんですね
例えば頭がぼーっとするだとかだるくなるだとか肩が重くなるだとかそんなこともありますので
そういうふうな予兆が出た段階でですね、例えば痛み止めを使うだとかして痛みが起こってから止めるよりはその前のほうが効きやすいのはいろいろわかってきたと」
「予兆が出た段階で痛み止めを飲むと効きやすい」という治療法の他にも「寝る時間と起きる時間を毎日同じにする」「積極的に外に出て身体を動かす」といったことも交感神経の乱れを整えるため天気痛の対処として効果的だそうです
しかし天気が原因で足が立ち上がれないほど痛むとは・・・人の体は不思議ですね
天気痛なんてごく稀なケースだと思ったのですがAmazonで検索してみると天気痛についての本がいろいろあって驚きました
もしかして天気痛かも?と思った方や天気痛に悩んでいる人は見てみると良いかもしれません