2016年6月14日に放送の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて
医学的にも健康効果が認められた大麦!動脈硬化やダイエットに効果がある大麦の効果と研究結果について紹介していました
数ある健康情報の中で確実に医学的効果があるものは何なのかについて「家庭の医学」が答えます
整形外科・循環器内科・がん疫学の専門医3人が医学的に本当に効果のある食品について紹介&解説していました
医学的にも効果があると認められ病を予防・改善する3つの食材を紹介します
番組が今回紹介する健康食材「大麦」は悪玉コレステロールを減らす効果、ダイエット効果もあるという優れものです
動脈硬化の元凶 悪玉コレステロールを5週間で2割近く減らせる可能性がある病院食に採用された大麦は女性を中心に注目もされています
・大麦が悪玉コレステロールの改善、ダイエと効果がある理由
・大麦を美味しく食べれるレシピ
・1日にどれくらい大麦を摂取すればよいのか?
・たったの2週間の大麦生活で悪玉コレステロール値はどう変化するのかの検証
など健康食の大麦について詳しく解説します
【悪玉コレステロールを激減させる「大麦」の効果と美味しいレシピについて】
・【動脈硬化が原因の脳疾患・心疾患で年間に約31万人もの死亡が確認されている】
脳梗塞や心筋梗塞の最大の原因である「動脈硬化」
血管は加齢と共にもろく傷つきやすくなり、傷ついた部分から悪玉コレステロールが侵入しプラークと呼ばれる脂のかたまりを形成
プラークにより徐々に血管の壁が厚くなりいつ破れても不思議ではない状態になってしまうのです
動脈硬化の元凶の1つは悪玉コレステロールの増加です
主な原因は乱れた食生活や運動不足。50歳以上の約3割が悪玉コレステロール過多などの脂質異常症の疑いがあり、日本では年間に約31万人が動脈硬化が原因の脳疾患・心疾患で亡くなっています
そんな元凶である悪玉コレステロールを減らす食材と医学的に認められたのが「大麦」だというのです
・【悪玉コレステロール改善だけでなくダイエット効果もある大麦の効能】
大麦は動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げる働きがあります
2004年のアメリカ農務省の研究報告によるとコレステロールが高い人たちが大麦を中心の食生活を5週間続けたところ悪玉コレステロール値が13.8~17.4%も減少したそうです
さらに2007年のアメリカ ミネソタ大学の研究でも6週間 大麦を食べる生活を悪玉コレステロールが高い人たちに行ってもらったところ、悪玉コレステロール値が9~15%低下したとのこと
大麦の健康効果は健康食として古くから知られていて日本でも徳川家康も主食にしていて、当時では長寿とされていた75歳まで生きたのも大麦のおかげだと言われているそうです
明治中期の日露戦争でも海軍カレーとして大麦が活躍していました。海軍内で当時「脚気(かっけ)と」呼ばれる病で病死者が続出していたのですが大麦をカレーに入れて脚気を撲滅に成功したというのです
さらに大麦の効果の凄さはまだまだ続きます
悪玉コレステロールを減らす大麦を病院食に取り入れた慈恵大学病院では、糖尿病患者が3週間 大麦が入った病院食を食べたところ体重が11kg、ウエストが12cmも美味しく健康的に落とせたというのです
白米を7割、大麦を3割で配合して病院食として提供しているとのことでした
・【大麦が悪玉コレステロールを減らす理由!体に良い効果がある理由について】
悪玉コレステロールを減らしダイエット効果も期待できる大麦。大麦とは米や小麦と同じイネ科の穀物です
大麦は二条大麦(ビールや焼酎など)と六条大麦(食用や麦茶など)にわかれ、時間をかけて実を磨き90℃の蒸気で蒸し上げ1mmまで押しつぶして「押麦」として販売されていることが多いそうです
押麦に加工されることで吸水性が上がり白米のようにふっくらと炊けるようになるとのことでした
健康食として注目されている大麦ですが悪玉コレステロールを減らす役割をしているのは水溶性食物繊維の「大麦βグルカン(おおむぎべーたぐるかん)」でした
大麦βグルカンは腸に入ると水に溶けゲル状に変化、腸の中の胆汁酸を包み込み便と一緒に体外へ排出する働きがあります
すると足りなくなった胆汁酸を補おうと肝臓は血液中からコレステロールを集め新たに胆汁酸を造ります
その結果、血液中の悪玉コレステロールが減少、動脈硬化の予防に繋がるというのです
そして悪玉コレステロールを減らす効果がある大麦ですが他にも「食後の血糖値を抑える効果」があると番組では紹介していました
「大麦βグルカン」が一緒に体内に入った糖質と混ざり合い消化吸収を緩やかにすることで食後の血糖値の急上昇を抑えることが出来るのです
炭水化物過多や肥満状態の場合、食後の血糖値が上がったままとなり動脈硬化のリスクが高まると言われているので気になる方は大麦を上手く摂取して対応するようにしましょう
・【大麦をよく食べている人は悪玉コレステロールが少ないのかを検証】
大 麦をよく食べる人はどれだけ悪玉コレステロールが少ないかを番組では調査
「慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ」を出版している慈恵大学病院栄養部のみなさんが協力してくれました
大麦カレー、大麦ミートソース、大麦ハンバーグ、大麦のひじき和えなど日々おいしくて健康になれるレシピを試食しながら開発しているそうです
そんな栄養学のスペシャリストである慈恵大学病院栄養部のみなさん8名で調査します
過度の飲酒や運動不足がある、肥満気味という人も多くいる中、毎日大麦を食べているという慈恵大学病院栄養部の人たちの悪玉コレ ステロール値は・・・8人全員が基準値以下でした
驚くべき大麦の健康パワーを証明できましたね
・【大麦の1日の摂取量の目安は?さらなる大麦の健康効果について】
アメリカのミネソタ大学の研究では大麦βグルカンを1日に3g摂取すれば悪玉コレステロールが低下すると結果が出ています
そのために必要は大麦の量は麦ごはんが約4杯だそうです
それだけの量を食べるのは大変ですよね。そこで番組では先ほど登場した「慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ」の中から美味しく大麦を食べられるレシピを紹介していました
まずは「大麦入りネバネバ小鉢」のレシピです。ネバネバ食材と大麦で健康パワーの相乗効果ありの健康食事です
材料2人前
・すりおろした長芋(60g)に茹でた大麦(60g)を加える(長芋と大麦は麦とろご飯でお馴染みのゴールデンカップルですね)
・納豆(20g)とめかぶ(1パック)を盛りつける
・さらにオクラ(60g)を乗せ、うずらの卵(2個)をトッピングして完成
ネバネバ食材は水溶性食物繊維が豊富なので悪玉コレステロールの減少に相乗効果があるオススメ食品です
大麦入りネバネバ小鉢だけでも麦ご飯2分の1杯分の大麦を摂取できるそうです
さらにもうひと品「大麦の豆乳スープ」のレシピも紹介します
材料2人前
・水を沸騰させた鍋にニンジン(20g)とチンゲンサイ(100g)の軸の部分を入れてひと煮立ちさせる
・やわらかくなったら茹でた大麦(60g)を投入
・大豆の水煮(50g)と鶏がらスープ(顆粒5g)を混ぜる
・豆乳(150g)を入れてさらにひと煮立ち、残りのチンゲンサイを加えて塩コショウで味を整える
・火を止めて仕上げに水溶き片栗粉でとろみを付け完成
・【たったの2週間の大麦生活で悪玉コレステロールが激減するのか?】
紹介した大麦レシピの他にも大麦ミートソースや大麦ハンバーグなどを使い2週間の大麦生活で悪玉コレステロールをどれだけ減らせるかを番組では検証していました
協力してくれたのは悪玉コレステロール値が高い49歳の女性でした。25以上が肥満と言われるBMIの数値は18.7と基準値以内ですが悪玉コレステロール値は基準値が140未満のところ151.2とオーバーしていました
検証初日には朝食に大麦入りネバネバ小鉢、昼食には大麦ミートソース、夕食にはひき肉と大麦を混ぜた大麦キーマカレーと大麦豆乳スープを食べ1日の目標量の麦ごはん4杯分を達成します
どれも先ほど紹介した「慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ」に書かれているレシピ料理でした
2週間大麦料理を食べ続けた結果、悪玉コレステロール値は検証前の151.2から基準値140未満を大きく下回る121になりました
たったの2週間でこれだけの効果が得られるのは驚きですね、3食全て大麦を取り入れるのが難しい場合は少しずつでも大麦を取り入れる生活を長期にわたって行えば効果はありそうです
・【大麦が悪玉コレステロールを大きく減らすという情報についての感想】
大麦が悪玉コレステロールに効果的という今回の情報
特に驚くべきはたったの2週間で悪玉コレステロール値を激減させることが出来た大麦生活でした
大麦を食べれば悪玉コレステロールを減らす効果があるということでスタジオでは「ビールや麦焼酎などでは効果は出ないのですか?」という質問がされました
残念ながらビールや麦焼酎などでは製造工程で「大麦βグルカン」がろ過されるので効果は期待できないとのことでした
麦茶も同様で効果は得られないそうです、「大麦βグルカン」の効果を得るには大麦を素直に食べるしかなさそうです
しかし我慢して大麦を食べるのではなく「慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ」を参考に美味しい大麦生活で楽しく健康的に大麦を取り入れていきたいですね
番組では医学的に効果が認められている食材を3つ紹介していました、残りの2つについても記事にまとめましたので良かったらどうぞ!