テレビで紹介された健康・美容のまとめ

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【主治医が見つかる診療所】ただの頭痛と油断していたら重病のサインだった!水ぼうそうのウイルスが潜んでいて頭痛に!?

4月25日に放送の「主治医が見つかる診療所」にて

ただの頭痛と油断していたら重病のサインだった!「日本人の90%がいつ発症してもおかしくない病気」について実際のエピソードを交えて紹介していました

 

頭痛を放っておくと「顔面麻痺」「失明」「うつ病」になる?

体から発せられるサイン「頭痛」は数ある体調不良の中でも一般的なものです

頭痛は大抵は肩こりや風邪が原因の軽いものですが一部非常に危険な病気の兆候が隠れていることがあるとのこと

そのサインに隠された危険な病気をいち早く見分けるための方法について番組は紹介していました

 

番組では実際に「日本人の90%がいつ発症してもおかしくない病気」が原因の頭痛から危険な病気が見つかった患者の方に取材しました

即入院が必要で日本人の9割以上が今すぐにでも発症する恐れがある病気とはどのようなものなのでしょうか?

 【ただの頭痛だと思っていたら重病のサインだった!】

 

 

岡安さん(48歳)は長年水産加工会社で働いていたのですが、早朝からの仕事もあり睡眠不足になってしまうことが多かったそうです

最初に岡安さんに異常が起きたのは年末に向けて仕事が忙しくなってきた2015年11月のこと。左目まぶたにかゆみを感じたのがきっかけです。かゆみは額にまで拡がっていったそうです

するとと4日後にかゆみから頭の左側にだけに頭痛が起き始めます。

仕事が忙しいと放置していたのですが最初のかゆみから発症7日目には締めつけられるような激しい痛みに悪化。それは座っていることも出来ないほどの強烈な痛みだったそうです 

 

さすがにおかしいと感じた岡安さんが病院へ行き診察してもらうと医師から驚くべき病気と診断されます岡安さんは「髄膜炎(ずいまくえん)」と診断され即入院となってしまったのです

脳と脊髄(せきずい)を覆っている髄膜がウイルスなどで炎症をおこしてしまう病気が髄膜炎です

適切な治療が遅れると重症化してしまい長期的な認知障害など後遺症を残す場合もある危険な病気とのこと

岡安さんは即入院、12日間 点滴などの投薬治療を受けます。その結果、幸いにも後遺症はなく無事に退院する事が出来たのです  

 

 

・【髄膜炎の発症には意外な理由があった】  

 

 

岡安さんの髄膜炎の発症の原因となった病気こそが「日本人の90%がいつ発症してもおかしくない病気」でした

それは「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です

帯状疱疹とは日本人の9割以上が10歳までに発症する水ぼうそうの原因であるヘルペスウイルスによって引き起こされる病気です

発症すると皮膚に激しい発疹や水ぶくれがおき強烈な痛みに襲われる場合もあります

 

岡安さんは子供の頃に水ぼうそうになってなかった・・・というわけではなく水ぼうそうは幼稚園のときに経験済みでした

何十年も前に発症したことのある水ぼうそうと激しい頭痛の意外な関係とは一体なんなのでしょうか?

 

 

・【水ぼうそうのウイルスと頭痛の関係とは?】

 

 

岡安さんは水ぼうそうのウイルスが原因で激しい頭痛に襲われ髄膜炎まで発症してしまった岡安さん

どうして水ぼうそうのウイルスが危険な脳の病気「髄膜炎」を起こしたのでしょうか?

水ぼうそうの原因となるヘルペスウイルスは幼少期に一旦感染すると水ぼうそうが治った後も消えることはなく、神経の奥の部分に潜り込んでいて大人になっても休眠状態で生き続けます

それから数十年が経って中高年になったり免疫力が下がった時などにヘルペスウイルスが再び活動し始めて発疹や水ぶくれを引き起こすとのことでした

 

帯状疱疹を発症する年齢を見てみると免疫力が低下し始める50~70代が大半を占めています

帯状疱疹は発疹や水ぶくれなど体の表面に症状が現れることが多いのですが、中にはウイルスが神経の奥で暴れ始めて神経に沿って広が体内で炎症などを起こすこともあり発見が遅れることも多いのだそうです

岡安さんの髄膜炎による頭痛もこの体内のウイルスが原因でした。左目が少し腫れただけの岡安さんは気づくのが遅れて髄膜炎まで悪化してしまったそうです 

 

岡安さんが帯状疱疹を起こした額の内側には三叉神経(さんさしんけい)が通っています

三叉神経は顔の全体から脳に繋がり顔のあらゆる感覚を脳へと伝える大事な神経で、脳や顔周りの神経の中で最も太い神経です

その三叉神経がヘルペスウイルスによって傷つけられたために激しい頭痛が起きたと考えられるのです 

 

 

 ・【現役の医師たちが頭痛と帯状疱疹の関係についてアドバイス】

 

 

 岡安さんに起きてしまった帯状疱疹。体から頭痛としてサインに気づかずに一歩間違えれば後遺症を起こす危険な状態だったエピソードを聞いて医師たちは次のようにアドバイスしていまいた

 

「水ぼうそうのウイルスが神経の根もとに潜んでいて体が少し弱った時とかに出てきてしまいます本当は発疹が出るのですが出ないタイプもあり非常に見つけづらい。ある程度 発見が遅れても仕方ない髄膜炎になる人はそんなに多くはないですが帯状疱疹の後の神経痛が問題で、場合によっては顔面神経マヒになる可能性もある」

「今回は髄膜炎で済んで良かったですよ。ウイルスが脳の実質に入ってきたら生きる死ぬになります。急激なやつは脳炎になって死亡してしまいます」

「なぜ水ぼうそうのウイルスが神経の中に生き残っているかとことですよ。私たちの体の中には血管やリンパ管があり、その中には白血球やリンパ球という水ぼうそうのウイルスをやっつけてくれる免疫物質がたくさんあるんです

ところが血管とリンパ管がない組織が人間の体の中に1つだけあります。それが「神経」で1番居心地がいいのでずっと潜んでいるんです

そして体調が悪くなった時に「今だ!」とばかりに繁殖して出てくるんですね」

「この病気は免疫が落ちた時に発症しやすいです。だから日頃からの食事や生活習慣を見直す良い機会ですね」

「帯状疱疹は年齢を重ねると出てきやすいのですが、免疫が落ちてしまうのは若くても起こることはあります

非常に疲れやすい、ストレスが溜まっているなどもありますが何らかの病気で免疫を落とすステロイド剤、免疫抑制剤などの薬を飲んでいる場合も帯状疱疹には十分注意が必要です」

「抗ウイルス剤が何種類かできていて帯状疱疹にも抗ウイルス剤がものすごく効きます。だから早く見つけて早く治療すれば本当に楽になりますから疑ったら病院へ行くってのがコツです」 

 

子供の頃になる病気の代表「水ぼうそう」「はしか」「おたふく」は1度経験するとかからないから大丈夫という認識があるため多くの人が頭痛と関連性はないと考えがちだそうです

帯状疱疹は治療が遅れると神経を傷つけて顔に発症した場合には顔面麻痺などの後遺症が残る可能性もあります

しかし早期発見、早期治療をすれば軽い症状で済ませることができるので頭痛などの少しでも異変を感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう

 

番組ではこの他にもただの頭痛だと放置していて大変なことになったエピソードについて紹介していました

気になる方はこちらもどうぞ!

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