2016年2月23日に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて
消化器内科の名医が警告する今 特に気をつけるべき消化器系のガンのランキング3!を紹介していました
恐ろしいガンの中でも消化器に関するガンは頻度も高く注意することで予防ができたり早期に見つかったりするそうです
というわけで胃や腸、肝臓といった消化器系のガンの中で今こそ注意しておくべき3つのガンをランキング形式で番組では紹介していました
【3位 あるウイルスが原因「肝臓ガン」】
1981年には患者数が約1万7000人なのに対して30年後の2011年には約4万4000人にまで増えている肝臓ガン
肝臓ガンとは肝臓にできた悪性腫瘍のこと。日本ではガンの部位別死因5位で毎年約3万人が肝臓ガンによって命を奪われています
発症の原因は脂肪肝、過度の飲酒、喫煙などが挙げられますが、もっと気をつけるべきは原因の8割を占める肝炎ウイルスの感染です
感染者の血液や体液などを介して感染することがある肝炎ウイルス
感染してしまうと自覚症状のないまま肝炎・肝硬変へと発展しガンに変異してしまうのです
・【肝炎ウイルスに感染しても気づかない人が多い】
さらに問題なのは自分が肝炎ウイルスに感染しているか知らない人が多いということ
肝炎ウイルスの治療を受けている患者は約80万人なのに対してほぼ同数の約77万人が自分が感染してると気づかずに過ごしているそうです
そこで重要なのは市区町村などが行っている肝炎ウイルス検査を受けて感染しているのかしていないのかを知ること
近年では肝炎ウイルスの治療薬が良くなってきていてすぐに治療さえできれば重症化を防ぐことが出来るとのことでした
肝炎ウイルス検査は全国の保健所などで原則は無料で実施しているそうなので少しでも不安がある場合はぜひ検査を受けに行きましょう
【第2位日本人に最も多い「大腸ガン」】
1981年には患者数が約2万9000人なのに対して30年後の2011年には約12万人にまで増えている大腸ガン
大腸ガンは大腸の壁に発生する悪性腫瘍。日本人に最も多いガンと言われガンの部位別死因では男性3位・女性1位と誰もが命を脅かされる危険がある病です
大腸ガンは性質が他の臓器のガンと比べると大人しいので早い時期に見つけられれば完全に治ってしまう病気
大腸ガンの5年生存率はステージⅣが19%なのに対してステージ0~Ⅰは94~92%と高くⅡ~Ⅲbの中期であっても85~60%と生存率が保たれています
だからこそ40歳を超えたら症状がなくても1~2年に1度は大腸ガン検診、大腸内視鏡検査などで検査してもらうことが大切だと番組では解説していました
【1位 1年以内に死の危険「すい臓がん」】
1981年には患者数が約8500人なのに対して30年後の2011年には約3万3000人にまで増えているすい臓ガン
胃の裏側にあるインスリンホルモンや消化液を分泌するすい臓に発生してしまう悪性腫瘍です
症状がほとんどなく進行してしまうため発見が遅れるだけでなく、ガンが発見された時にはほとんどの人が手遅れの状態になっていることが多いそうです
すい臓ガンは年間推計患者数が約3万3000人なのに対して年間死亡者数は約3万人、診断後1年ほどで多くの命が奪われているのです
そもそもすい臓は他の臓器に比べて大きさは小さく周囲のには重要な血管があり密接しています
そのたガン細胞が僅かに発生しただけでもすい臓を飛び出して重要な血管を侵食し転移の可能性が高くなります
ガンを切除しようにも周りにある血管を傷つけてしまうと大出血の可能性もあるので手術が困難なのです
現在医療でも難しいすい臓ガン手術、最強で最悪のガンなのです
そんなすい臓ガンで手術不可能で余命1年と宣告された患者のエピソードを番組では紹介していました
抗癌剤治療による延命治療しか方法はなかった患者が最新治療法「ナノナイフ治療」ですい臓ガンを撃退することに成功したエピソードはこちらの記事で!
【まとめ】
消化器系のガンのランキング3いかがでしたか?
個人的には1位のすい臓ガンの死亡率と手術が困難な理由を全く知らなかったので非常に参考になりました
昔から言われるように早期発見と予防が大切になるガン、自分だけは大丈夫と思わずに定期的に検査して普段から生活の改善を心がけたいですね