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【みんなの家庭の医学】双極性障害(躁うつ病)を見極める3つのポイント!うつ病と何が違うの?実際に病に陥ったエピソードを紹介

2016年2月23日に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて

うつ病と躁うつ病(双極性障害)の違いとは?実際に双極性障害になった人のエピソード&双極性障害を見極める3つのポイントについて紹介していました

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右肩上がりで増えている「双極性障害(躁うつ病)」の患者、最新の調査では約22万人の患者がいます

この22万人という数字は病院へ行った人数で診断を受けていない患者は多数いるとのこと。日本人の100人に1人~2人は双極性障害を発症すると考えられているそうです

そもそもうつ病と躁うつ病とはどう違うのか?そんな人でもよくわかる双極性障害についての解説を番組ではしていました

実際に双極性障害になった人のエピソードを交えてうつ病と双極性障害を見極める3つのポイントについて解説します

 【実際に双極性障害になってしまった女性のエピソード】

 

 

8年前の2008年、Aさん(48歳)は輸入雑貨の会社で買い付け部門の責任者に昇進して新たな仕事に意欲を燃やすキャリアウーマンでした

そんな彼女ですが1ヶ月前に夫の母親が転倒して骨折してしまい介護もするようになります

仕事と介護で睡眠不足気味の日々が続いていましたがいつも通り明るく暮らしていました

 

そんなある日Aさんに小さな異変が起こります

・気分が落ち込みいつものようにバリバリと仕事ができなくなった

・やらなきゃいけないとわかっていても身体が重くて動かない

何をするのにもおっくうになりやる気が起きなくなってしまい、介護する夫の母親の昼食の用意もできずに夫に頼むようになりました

 

夫も25年連れ添った妻の異変に気づきいろいろと疲れがたまっていたのか?と心配して介護ヘルパーを頼んでAさんの負担が減るようにしました

Aさんが疲れを訴えてから半年後、介護の負担が減ったおかげかAさんは徐々に元気を取り戻していました

最初の異変から1年後には人の仕事も受け持つほど以前よりバリバリと積極的に仕事をするようにまでなったんです。周囲も驚く程の回復ぶりでした

 

しかしこの気分の落ち込みからの回復ぶりが隠された病のサインだったのです

 

 

【うつ病と診断!仕事も介護もやめて薬を飲んでも治らない】

 

 

気分の落ち込みが回復してから1ヶ月後、特に理由もなく再び気分が落ち込んでしまったAさん

身体が重くて起きることが出来ずに仕事を度々休むようになりました

何もできずに横たわる日々を続ける妻を見て「これはおかしい・・・もしかしてうつ病なんじゃないかな?」と夫は近所の心療内科に連れて行くことに

 

医師は具体的な症状や生活環境や心配事について問診、Aさんは介護や仕事などのストレスが重なったのが原因のうつ病と診断されました

Aさんには気分を上向きにする「抗うつ薬」が処方され、夫も妻に仕事を辞めて自宅で静養することを勧めました

こうしてAさんは休職して抗うつ薬での治療に専念することになりました

 

抗うつ薬を飲み始めてから2週間後には気分が高揚して外出できるまで回復しました

そして半年が経った頃には長く仕事を休み迷惑をかけたと思ったのか休職中の職場に電話をして仕事のアイデアを披露

仕事への意欲を取り戻し目覚しい回復を遂げたのですが、その元気の良さはひと月も持ちませんでした

抗うつ薬を飲み続けているのに1年のうちに10ヶ月以上が鬱の状態が続き職場復帰は叶いませんでした

 

 

【病状は悪化!さらに異常な症状が出るように】

 

 

疲れを訴え出してから5年後。Aさんの異変はさらに酷いものになります

Aさんは自分の誕生日だということで50万円もするダイヤの指輪を衝動買いしました。その他にも高級な商品を次々と買っている今までは贅沢とは無縁だった妻

夫に咎められたら「私が働いて稼げばいい」「私の誕生日なのよ!」と夫に食ってかかりました

 

50万円のダイヤの指輪を購入した2日後にさらに驚くべき事件が起きます

深夜2時に隣の家に怒鳴り込むAさん

「テレビの音がうるさい」と隣の家に押し入り大騒ぎになりました。しかしテレビの音は玄関にすら聞こえない程度

夫は妻をたしなめますが妻は自分が正しいと言うことを聞かずに大騒ぎを続けました

 

翌朝にAさんは夫とともに病院へ、この数日の出来事を医師に伝えたところ「うつ病ではありませんね、双極性障害だと思われます」と診断されました

 

 

【うつ病との見極めが難しい双極性障害とは?】

 

 

双極性障害とはいわゆる「躁うつ病(そううつびょう)」のこと

うつ病がうつの状態のみ現れる病気なのに対して双極性障害は気分が高揚する「躁の状態」とうつの状態が交互に現れる病です

原因は詳しく分かっていないのですが脳内の神経伝達物質のバランスが乱れるのが原因と考えられています

 

うつ病は神経伝達物質が少なくなることで気分が落ち込みうつ状態が続きます

双極性障害の場合は神経伝達物質が少なくなるだけでなく急に増えることもあり気分が高揚したり落ち込んだりするのを繰り返すと言われているそうです

発症の大きな原因となるのは「睡眠不足」「ストレス」

ストレスというと辛いことばかりを連想しますが出産、結婚、昇進などの喜ばしい出来事もストレスとなり発症する事もあるそうです

 

Aさんは仕事で買い付けの責任者に抜擢されたストレス、介護によって睡眠時間が極端に減ったこと

この2つが双極性障害の発症になったと考えられます

 

 

・【発見が遅れる双極性障害、平均は約10年?】

 

 

双極性障害は発見が遅れてしまう理由があります

うつの状態が長いのに躁状態は1年のうちに数日~数週間、Aさんのように長くうつ状態が続いたあとに元気になってくると周囲はうつ病が治ってきたと好意的に受け止めやすいのです

別の病による異変だと気づかずに発見が遅くなることになってしまうのです

 

さらに厄介なのがうつ病と双極性障害とでは処方される薬が全く違うということ

うつ病に処方される抗うつ薬は落ち込んだ気分を上げていく薬ですが、双極性障害で処方されるのは気分安定薬というもので躁状態とうつ状態の気分の幅を狭めて気分を安定させる薬です

双極性障害の方がうつ病と診断されて抗うつ薬を飲み続けると落ち込んでいた気分が極端に躁状態になります

高額商品を衝動買いするのは病が悪化した時の典型的な症状だそうです

しかも躁からうつへの落差が大きくなってうつ状態の落ち込みもひどくなるという悪循環に陥ります

気分の振れ幅が大きくなって自分が正しい・偉いという傲慢な態度になって人間関係を壊してしまうこともあるそうです

 

現在うつ病と診断された患者の約10人に1人は最終的には双極性障害と診断されているとのこと

双極性障害と診断されるまでに要する時間は約10年、非常に長い時間わからずに苦しんでいる患者がたくさんいるのです

 

 

【周囲の人が双極性障害を見極められる3つのポイント】

 

 

うつ病と双極性障害の見極めは医師でも難しいものですが周囲の人が見極めることが可能な3つのポイントがあると番組に出演した医師は次のように説明していました

 

①睡眠時間が2~3時間という短時間睡眠が数日続いてもやたら元気

②元気を通り越して周囲の迷惑を顧みないほど積極的

③些細なことでイライラして常に「自分が正しい・偉い」という態度をとる

 

こうした状況に気づいたら双極性障害を疑って本人とともに専門医を受診したほうが良いとのことでした

 

 

【まとめ】

 

 

双極性障害についての情報でした

うつ病と躁うつ病についての違い、実体験をした方のエピソード、双極性障害を見極める3つのポイントと役立つ情報がばかりでしたね

番組では自分が双極性障害になりやすいタイプかどうかがわかる簡単チェック方法、増え続けている精神疾患の病についても紹介していました

気になる方はぜひこちらもご覧ください

 

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