2月2日に放送の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にて
舌の筋力が衰えると全身の筋力が衰えてしまう事実、舌を簡単に鍛えることが出来る「スルメトレーニング」について紹介していました
近くのものが読みづらい、物忘れが多くなった、ちょっとした段差でつまづいてしまうという症状があらわれた方は要注意
それらは全て老化現象。目、脳、足腰が加齢によって衰え始めている証拠なんです
そんな老化現象に関する新事実「顔の舌が弱まると全身が衰えるリスクが高まる可能性がある」というのがあるそうです
厚生労働省が行った研究結果では65歳以上の約2000人を対象に全身の筋力と顔の舌の関係を調査したところ、舌が弱まっている人は衰えていない人に比べて約30%の筋力の低下が見られたのです
舌が弱まると全身の筋力の低下が見られるということで番組では詳しく調査
「舌の力が弱いと全身の筋力は弱いのか?」「舌の力と全身の筋力関係」を解説していました、特に舌の筋力を鍛えるスルメを使ったトレーニング方法は必見の内容でした
【舌が弱まるとはどういうことなのか?】
舌は全てが筋肉の塊でアゴの下まで、喉の奥まで大きくつながっています
筋肉は普通は繊維が一方向に走っているのですが、舌の筋肉は3次元的に繊維が走っています
私たちの舌が自由に動けるのは複雑に動いて咀嚼(そしゃく)を助ける働きをするためです
その舌の筋肉が弱まるとものが食べづらくなるうえに全身の筋力の衰えにつながってしまうのです
・【舌の筋力が衰えてしまう理由】
舌が衰えると全身の筋肉が衰えてしまうとのことですが、舌はどうして衰えてしまう人と衰えない人で分かれるのでしょうか?
その原因を番組では医師が「生活習慣」だと語っていました
舌の筋肉を衰えさせる生活習慣は大きく分けて2つ
・咀嚼回数
・人と会話すること
咀嚼回数とは食べ物を食べる回数です、よく噛むためには縦横無尽に動かなければいけないので噛めば噛むほど舌の運動量が増えるので舌の筋力を維持することになります
番組が調査した結果
舌年齢が20代と判定された65歳の女性の3食の咀嚼回数は2327回
舌年齢が80代と判定された66歳の女性の3食の咀嚼回数は 868回
と3倍近くの噛む回数の差が出ました
2人の咀嚼回数がここまで差が出たのは食べ物の種類の違いが大きく関わっているとのこと
咀嚼回数が多い女性は「牛のステーキ肉」「ごぼうの煮物」など歯ごたえのある食べ物を中心に食べていました
一方で咀嚼回数の少ない女性は「あんかけの中華丼」「マグロの山かけ」などの柔らかい食べ物を好んで食べていました
噛まなくても飲み込みやすい食べ物は咀嚼回数が自然と少なくなってしまうんですね
そしてもうひとつの生活習慣の差があった「人と会話をすること」について
人と会話をよくすると舌はよく動くので舌の筋力の維持につながります
番組が先ほどの20代、80代の舌年齢と判断された2人の女性の1日の単語の数を数えてみると
舌年齢が20代と判定された65歳の女性の1日の単語数は2528語
舌年齢が80代と判定された66歳の女性の1日の単語数は 761語
とこちらも3倍以上の大きな差がついていました
というわけで舌の筋力を衰えさせる生活習慣は「咀嚼回数が少ない」「会話が少ない」の2つのポイントでした
【舌の筋力が弱まると全身の筋力低下が起きる理由】
舌などの口腔機能が少しでも衰えてしまうと自然と柔らかいものを選ぼうとしてしまうそうです、歯ごたえのあるお肉などを避けるなどのちょっとした食の偏りが出てきます
全身の筋力の低下を防ぐには歳を重ねると不足しがちなお肉の摂取が重要となるそうです
しかし筋が多く硬い肉は舌の筋力低下が起きてしまうと噛み砕くのが大変になるので自然とお肉を食べなくなってしまいます
厚生労働省が推奨する1日のタンパク質の摂取量は50gなのですが
舌年齢が20代と判定された65歳の女性の1日のタンパク質摂取量は100.8g
舌年齢が80代と判定された66歳の女性の1日のタンパク質摂取量は 43.5g
とこちらも倍以上の差が出ていました
日々のタンパク質の不足もあり全身の筋肉が少しずつ減少。舌年齢が80代と判定された66歳の女性は筋力は80代と診断される結果となってしまいました
【舌の筋力をアップさせるスルメを使ったトレーニング方法】
生活習慣を変えて舌の筋力を鍛え直さないと全身の筋力が衰えてしまう負のスパイラルが続き、最悪の場合は寝たきりになってしまう可能性もあるそうです
そこで番組では弱った舌の筋肉を簡単に蘇らせる方法について紹介していました。実際に医療現場でも行われている方法は以下のとおりです
① 適当な大きさのスルメを1本 口にくわえる
② 舌を使ってスルメを奥歯へ移動
③ 1回だけ噛んだら舌で反対側の奥歯へ
④ 1回だけ噛んだら舌で反対側へ・・・何度も繰り返して飲み込みやすくなったら終了
手を使わずに舌を使ってスルメを食べる方法を1日に3本おこないます
スルメは食べごたえがある食べ物としてトップクラスですが、この方法を使えばスルメ1本で数分のトレーニングになり舌の運動量が増え舌の筋力の活性化に繋がるのです
【たった6日の「スルメトレーニング」で舌の筋力はアップするのか?】
先ほどの舌年齢が80代と診断された66歳の女性に番組ではスルメを使ったトレーニング方法と1日50g以上ののタンパク質摂取を行ってもらいました
1日3本のスルメを使ったトレーニングを4本も食べたり、お孫さんを呼んで外出、調理、食事を一緒に楽しみ会話をしたりと積極的に舌を動かす運動を心がけていました
スルメトレーニング、そして1日に平均67gのタンパク質を摂取を6日間続けたところ、舌年齢と全身の筋力に変化が!
舌年齢が80代 数値が24.4だったのが舌年齢が70代 数値は35.4
以前は片足立ちテストで3秒しか立てずに80代前半の筋力だったのが、トレーニング後は29部ぴ60代前半の筋力と判定されました
たったの6日間の舌トレーニングとタンパク質の摂取で舌の筋力は10歳、筋力は20歳も若返ることに成功したんです
女性も大満足の様子でした、たったの6日間でこれだけアップするとは驚きですね
【まとめ】
舌の筋力の衰えは全身の筋力の衰えに繋がるという事実。そして舌を鍛えるには咀嚼回数と会話を増やすことが重要という情報でした
スルメトレーニングは特に凄いですね!スルメだけでテレビを見ながら簡単に舌の筋力を鍛えられるしとっても簡単そうです
最近になって身体が衰えたなと感じたら今回のスルメトレーニングを実践して全身の筋力のアップを目指して見て下さい!